「Pokemon Go」(ポケモンGO)の大ヒットで注目される米ナイアンティックは2016年7月16日、同社が提供する位置情報ゲーム「Ingress」の公式戦イベント「Aegis Nova」の最終戦を東京にて開催した(写真1)。会場には1万人を超える参加者が訪れ、都内を舞台に激しいバトルを繰り広げるなど、大きな盛り上がりを見せた。
Aegis Novaは、Ingressのストーリーと連動して展開されている「XM Anomaly」という公式戦イベントの1つ。今回の東京でのイベントは、そのAegis Novaの最後を飾る戦いとなる。XM Anomalyは通常、複数の国・地域で同時に実施されるのだが、今回は東京のみの単独開催となっている。
XM Anomalyでは、新宿やお台場など事前に指定された「クラスター」と呼ばれる場所の中で、エンライテンド(緑)とレジスタンス(青)が両陣営に分かれてポータル(陣地)を奪い合う。計測時間内のある一定のタイミングで、ポータルやポータル同士を結んだ線「リンク」、リンクで三角を作り囲んだ面「コントロールフィールド」の数に応じてスコアをつけ、その優劣を競うというのが主なルールだ。なおクラスターは時間別に4カ所用意されており、各時間に応じて両陣営が移動しながら争う形となる(写真2)。
だが今回のAegis Novaでは、「フラッシュシャード」という特別ルールも設けられている。ポータルからポータルへとリンクを張り、これは80個の「シャード」(破片)をゴールのポータルへと誘導するというもの。クラスター内でのポータル数とフラッシュシャードのスコアの合計で、勝敗が決まるわけだ(写真3)。