米アップルが2017年6月5日(現地時間)に発表した「10.5インチiPad Pro」が、いよいよ日本でも発売された。従来の9.7インチモデルを置き換えるiPad Proとして、画面の大型化や高性能化など、期待通りのアップデートを果たした印象だ(写真1)。
さっそく自腹で購入した筆者の元に届いたので、10.5インチモデルについて解説を加えながら、ファーストインプレッションをお届けする。
画面サイズだけでなく本体も大型化
まずはこれまでのiPad Proを簡単に振り返ってみよう。2015年に初めて登場したiPad Proは、12.9インチという大画面に加え、キーボードの「Smart Keyboard」や入力用のペン「Apple Pencil」に対応。それまでのiPadとは一線を画し、ビジネスやクリエイター用途にフォーカスしたことが話題になった。2016年には、9.7インチ版のiPad Proも加わった。
そして今回登場したのが、10.5インチのモデルだ。分かりやすい外観の違いとして、ディスプレイ周囲のベゼルが9.7インチモデルより細くなり、本体サイズに対して画面が占める比率が高くなった。最新のAndroidタブレットにも見劣りしない印象だ(写真2)。
発表前には、本体サイズは9.7インチ版のまま画面だけが大きくなるとの予測もあったが、実際には本体ごと大型化している(写真3)。これまでiPad Airから9.7インチのiPad Proまで定番のサイズだった「240×169.5mm」から、長辺方向に約1cm、短辺方向に約5mm大きい。