2020年から小中学校でプログラミングが必修化する。イベントの運営法人・協力企業の代表は口をそろえて「指導者不足が最大の課題だ」と断言した。各団体の代表にプログラミング必修化の課題を聞いた。

運営法人は”教師の指導”を実施中

みんなのコードの利根川裕太代表理事
みんなのコードの利根川裕太代表理事
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 「Hour of Code こどもの日1万人プログラミング」を主催したみんなのコードは、2015年7月に設立した一般社団法人。Hour of Codeの公式日本事務局だ。利根川裕太代表理事は、25歳からプログラミングを学び、ITエンジニアとしてWebアプリケーションの開発に携わった経験を持つ。

 利根川代表理事は「ITと関わる仕事は増えていく。プログラミング体験はきっと役立つはずだ」と話す。同氏は2016年4月に文科省の「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」の委員に就任した。

 同氏は公教育でのプログラミング必修化に向けて「指導者の育成が必要だ」と熱弁した。みんなのコードはイベントの運営の他に、学校教員にプログラミング指導方法を教えるプログラミング教育指導者研修会を実施している。

 「指導者側も積極的にプログラミング指導技術習得に乗り出してきている」と利根川氏は教育指導者研修会の手応えを語った。