PFUは2016年4月12日、小型キーボード「Happy Hacking Keyboard」の新モデルとして、「Happy Hacking Keyboard Professional BT」を発表した。シリーズ初のワイヤレスモデルとして、PCだけでなくスマートフォンやタブレットにBluetoothで接続して使える。3モデルあり、直販専用で価格はいずれも2万9700円(税込)。4月25日に発売する。
Happy Hacking Keyboardは、フルサイズのキーピッチと深いストロークを維持しながらキーのレイアウトを工夫することでギリギリまで本体サイズを切り詰めたコンパクトさが特徴の製品だ。上位モデルの実勢価格は2万円台半ばから2万円台後半とキーボードとしてはかなり高価であるものの、ほかにはない製品だけに熱烈な愛用者も多い。以前、ITproが実施したキーボードに関するアンケートでも、多くの読者が絶賛する声を寄せていた(ITpro読者の好みが見えた、「キーボードのこだわりポイント」アンケート結果発表)。
今回のHappy Hacking Keyboard Professional BT(以下HHKB Professional BT)は、最大4台までのマルチペアリング対応のBluetooth 3.0接続。メインのPC以外に、スマホやタブレット、別のノートPCでも同じキーボードを使いたい、といったニーズに応えられるようになった。
キータッチや配列はこれまでのHHKB Professionalの一連のシリーズと同じだ。配列は英語配列(PD-KB600B)と英語配列の無刻印(キートップに文字表記なし、PD-KB600BN)、日本語配列(PD-KB620B)の3種類ある。どのモデルも本体色は「墨」。白色モデルはない。
キーのスイッチは従来と同様に静電容量無接点方式を採用。4mmの深いストローク、押下圧45gという軽めのキータッチを受け継いでいる。耐久性の高さも変わりなく、PFUは「3000万回以上の打鍵が可能」とアピール。刻印もインクを染みこませる昇華印刷方式によりはげにくいという。