医療用医薬品卸のメディセオは2017年3月に、新しい物流拠点「埼玉ALC(エリア・ロジスティクス・センター)」を稼働させる予定だ(写真1)。それに先立ち、2月3日にセンター内部を報道陣に公開した。

写真1●メディセオの新しい物流拠点「埼玉ALC」
写真1●メディセオの新しい物流拠点「埼玉ALC」
出所:メディセオ
[画像のクリックで拡大表示]

 メディセオは医薬品の安定供給を図るため、新しい物流拠点であるALCの設置を全国に拡大している。埼玉県を中心に北関東エリアなどをカバーする埼玉ALCは8カ所目のALCで、約3万品目の医薬品を取りそろえる。また、2009年から展開を始めた従来型のALCを進化させた「次世代型ALC」と位置づける。

巨大な自動倉庫と自動仕分け装置を採用

 次世代型ALCの最大の特徴は、自動倉庫や出荷先別の高速仕分け装置「クロスベルトソーター」を導入していることだ。なかでも出荷量の多い医薬品を納めた自動倉庫「ユニシャトル」からは、注文が入ると自動で医薬品が運び出される。このため、従来の人手によるピッキングに比べて、出庫生産性は約5倍も高いという。