「VAIO Phone Biz」は、VAIOによる初のWindows 10 Mobileスマートフォン製品だ。SIMロックフリー端末として2016年4月以降に5万円台で発売する。

 VAIOブランドのスマートフォンとしては、2015年に日本通信が発売したAndroidスマートフォン「VAIO Phone」がある。これに対してVAIO Phone Bizは、VAIO自ら開発を手がけ、販売していくスマートフォン製品だ(写真1、2)。

写真1●VAIO Phone Bizのパッケージ
写真1●VAIO Phone Bizのパッケージ
(撮影:山口 健太、注記のないほかの画像も同じ)
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写真2●VAIO Phone Biz(VPB0511S)
写真2●VAIO Phone Biz(VPB0511S)
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 本記事では開発中の試作機をベースに、VAIO製品担当者の話を交えながらVAIO Phone Bizの詳細を紹介する。

ビジネス利用向けにWindows 10 Mobileを訴求

 VAIO Phone Bizは、新たにOSとして「Windows 10 Mobile」を採用した。前モデルよりもさらにビジネスユースを意識した製品として、名前に「Biz」を含めている。

 国内でも搭載機種が複数モデル発売されているWindows 10 Mobileは、PC版Windowsと共通のユーザーインタフェースを持ち、Office Mobileを標準搭載、マイクロソフトのクラウドサービスと連携しやすいなど、Windows PCと高い親和性を持つことが特徴だ。

 その一方で、「現在のWindows 10 Mobileのアプリストアには、個人で楽しめるアプリやゲームがまだ少ない」(VAIO)。この点も、VAIOが製品の方向性をビジネスユースに絞った理由であるという。