ケイ・オプティコムは2017年2月1日、同社のMVNOサービス「mineo」の旗艦店として「mineo渋谷」を渋谷センター街にオープンした。関西電力グループである同社が、関東に初の実店舗をオープンする狙いはどこにあるのか。オープニングセレモニーの模様をレポートする(写真1)。
1日10万人の一等地にオープン
「mineo渋谷」は、ケイ・オプティコムが展開するmineoショップで、関東では初の店舗。渋谷駅前のスクランブル交差点にほど近い渋谷センター街に位置し、4階建てのビル一棟を使う。2015年のグランフロント大阪、2016年の名古屋に続く3店舗目で、同社は「旗艦店」と位置付ける。
オープニングセレモニーに登壇したケイ・オプティコム代表取締役社長の藤野隆雄氏は、「必要なものを必要なだけ、というコンセプトで始め、50万回線を超えるまでに成長した。MVNOは厳しい競争になっているが、auとドコモの両方のサービスを提供するマルチキャリアとして、データ容量をユーザー全員で共有するフリータンクなど、他社にないサービスが好評を得ている」とこれまでの取り組みを説明した(写真2)。
実店舗を展開する理由として、「MVNOサービスは高リテラシー層から一般層に広がっており、安心して購入できる対面販売が重要になってきた」(藤野氏)という。その中でもmineo渋谷を「旗艦店」と位置付ける。「首都圏で初めての直営店。契約だけでなく、カフェやコミュニケーション用のスペースを設けており、4階建てのビル全体でブランドを訴求していく」(同)。
渋谷センター街という立地については、「多くの若者が行き交う、最高の場所。店舗を構えるだけでなく、商店街の一員として活性化に貢献したい」(藤野氏)と意気込みを語った。
渋谷センター商店街振興組合 理事長の小野寿幸氏も、立地の良さに言及。「渋谷センター街には1日10万人の客足がある。その中でmineo渋谷のあるビルは、どんな店舗が入っても繁盛している場所だ」と語り、mineo渋谷のオープンを歓迎した(写真3)。
オープニングイベントでは、来店客にmineoイメージキャラクターを務める女優の葵わかなさんが記念品を手渡し、「1階ではカフェやスイーツを楽しめる。渋谷を訪れた人に、mineoをもっと好きになってほしい」と語った(写真4)。