電話やメール、SNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)のメッセージの着信、予定の通知、株価の変動、雷雲の接近といった情報を、メガネが光ることで装着している人に伝える機器「FUN'IKI」を、三城ホールディングスが開発している(関連記事1関連記事2)。同社J&T DREAM CHANCEの河村和典氏と白鳥啓氏は、このFUN'IKIについて、「雰囲気メガネとアンビエントな情報提示」と題して「ウエアラブル・ジャパン2014 Summer」(2014年7月30~31日、東京・UDXカンファレンス)で講演した。

縁をフルカラーで光らせ、メールや電話の着信を知らせる

図●メガネ型ウエアラブル機器「FUN'IKI」について講演する三城ホールディングスの河村氏と白鳥氏
図●メガネ型ウエアラブル機器「FUN'IKI」について講演する三城ホールディングスの河村氏と白鳥氏
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 FUN'IKIは、米Apple社のiOSの通知(ノーティフィケーション)機能と連動して動作する。フレームの中に埋め込まれているフルカラーのLEDがレンズの縁を光らせる仕組み。レンズそのものが光るわけではなく、レンズに光を入れてレンズ周囲の断面を光らせる、視野を邪魔したり、まぶしい思いをさせたりすることがないように、装着している人の目に直接光を入れる方法は採用しなかった。

 ハードウエアは、レンズ上部のフレームに回路基板とLEDを入れ、つるの部分にバッテリーと小型スピーカーを配置した。周囲の照度を感知する照度センサー、紫外線センサー、加速度センサーも内蔵。センサーからの入力と、iOS搭載のスマートフォンなどからの情報によってLEDを光らせる。情報の種類を区別できるよう、LEDの色、明るさ、点滅パターンなどを設定可能にした。