2015年末、6億人超の巨大経済圏が誕生しようとしている。ASEAN経済共同体(AES)である。折からのチャイナプラスワンの流れもあり、日系企業のASEAN進出が加速しそうだ。

 こうしたなか、ASEANの現地拠点向けに、クラウド型システムを構築・展開するユーザー企業が増えている。現地拠点に情報システムの構築や保守・運用の負担をかけないためだ。ITベンダーも、こうしたニーズに応えるクラウド型サービスの投入を進めている。ASEANにおけるクラウド活用の最前線をレポートする。