筆者はこれまでにITproの姉妹サイト「PC Online」で、アイ・オー・データ機器の「CDレコ」(CDRI-S24A)など、スマホとCDドライブを接続して音楽CDを取り込む機器を紹介してきた(前編後編ロジテック編CDレコ・バージョンアップ編)。

 筆者は当初、パソコン要らずで音楽CDをデータ化できるCDレコはパソコンを持っていないか、あるいは使い慣れない人向けの製品だと思っていた。

 発売直後に「CDレコ」を借用してレビューしたときは、アートワーク(CDジャケット画像)をスマホのカメラで撮影する余計な手間がかかったり、ファイル形式の選択肢が極端に少なかったりという不便があった。パソコン無しでCDを扱う不自由さを感じたものだ。

図1●筆者所有の「CDレコ」のパッケージと本体
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図1●筆者所有の「CDレコ」のパッケージと本体

 筆者のリポートで改良を願ったことが“通じた”のか、その後のソフトウエアアップデートにより、様々な点が改善されて使い勝手が大幅に向上した。自動でアートワークが付くようになったり、音質設定が選択できるようになったりしたのだ。「ITライター」としてパソコンを使いこなしている筆者のようなユーザー向けにも「これはいいな」と思い始めた。

 結局このアップデートをきっかけに、筆者は自分用にCDレコを購入するに至った。Amazon.co.jpで入手したが、価格は6000円程度だった。音楽CD2枚分ぐらいだと思えば安いものかもしれない。

 取り込んだデータは、Dropboxなどのクラウドストレージサービスを経由して、パソコンからも利用している。とても簡単に取り込めるので、パソコンのCDドライブを使うよりもずっと楽なのである。