Red Hat Enterprise Linux 7(RHEL7)では、インストーラーが新しくなるなど、インストールの手順が従来のバージョンから少し変わっている。ここでは実際に、RHEL7を導入する方法を紹介していく*1。RHELは、30日間の評価用サブスクリプションも提供されている。ぜひこの機会に、新しくなったRHEL7の環境に触れてみてほしい。

*1 より詳細なインストール方法については、RHEL7のマニュアルセットに日本語化されたインストールガイドがあるので必要に応じて参照してほしい。レッドハットのカスタマーポータルで「サポート」→「製品ドキュメント」→「Red Hat Enterprise Linux」のメニューをたどってダウンロードできる。

インストールの準備

(1)サブスクリプションを入手する

 みなさん、RHELのサブスクリプションはお持ちだろうか?RHELをインストールするには、サブスクリプションが必要となる。レッドハットのカスタマーポータルでアカウントを作成すれば(アカウントの作成は無料)、30日間の評価用RHELサブスクリプションを申請することも可能だ。これを活用しない手はないだろう。

 カスタマーポータル(https://access.redhat.com)へアクセスし(写真1)、アカウントを持ってない人は、画面右上の「登録」リンクから「Red Hatログインの作成」の画面へ進もう(写真2)。アカウントタイプとして企業・個人いずれかを選択し、必要事項を入力して「送信」ボタンを押す。登録したメールアドレスへ、確認用のURLを記載したメールが送付されるので、指示されたURLへアクセスする。

写真1●レッドハットのカスタマーポータル
写真1●レッドハットのカスタマーポータル
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写真2●カスタマーポータルのアカウント登録
写真2●カスタマーポータルのアカウント登録
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 この時点では特にメールアドレスの制限はないが、評価用サブスクリプションを申請する際に、フリーメールなどを使ったアカウントは拒否されてしまうので注意が必要だ。会社のメールアドレスなどを使って登録するのが確実である(個人的に試したところ、@gmail.comは駄目で、個人契約のISPのアドレスはOKだった)。