日本の医療が大きく変わりつつある。少子高齢化、人口の減少、医療リソースの都会への集中など、医療は様々な課題を突き付けられている。「岩盤規制」などと言われ、保守性の象徴だった医療も、根本的な変身を迫られているのだ。
そんな状況下で、ITを利用して活路を切り開こうとする動きが、様々な局面で起こっている。ITで変わりつつある医療の状況を追い、日本の“医療ITの現在地”を報告する。
日本の医療が大きく変わりつつある。少子高齢化、人口の減少、医療リソースの都会への集中など、医療は様々な課題を突き付けられている。「岩盤規制」などと言われ、保守性の象徴だった医療も、根本的な変身を迫られているのだ。
そんな状況下で、ITを利用して活路を切り開こうとする動きが、様々な局面で起こっている。ITで変わりつつある医療の状況を追い、日本の“医療ITの現在地”を報告する。
CYBERDYNEと慶応大医学部が連携協定
オリンピックの興奮に包まれた2020年の東京。羽田空港に降り立った一行は、五輪会場ではなく、空港と連絡橋で結ばれた世界最先端の医療イノベーション拠点へと足を向けた。「ロボットスーツと再生医療を組み合わせた、脊髄損傷患者の機能再生治療の臨床応用始まる」。その拠点からは数日前、そんなニュースが全世界へ…
経営危機を受け、優良子会社だった東芝メディカルシステムズを売却した東芝。「エネルギー」「ストレージ」に続く第3の柱とする狙いだった「ヘルスケア」の看板も下ろした。だが同社は今、医療分野で一矢報いるシナリオを描きつつある。得意とするストレージ技術を、次世代医療の情報基盤構築に生かすというものだ。
その瞬間を、獨協医科大学 教授の坂田信裕氏はこう振り返る。「頭が真っ白になり、そして気持ちが真っ暗になった」――。
医師資格を持つクリエーターが語る
“3DCG”と聞いて何が思い浮かぶだろうか。3次元のCG(Computer Graphics)映像は今やアニメーションやゲームにふんだんに使われており、取り立てて意識しなくなっているかもしれない。しかし平面の画像や映像に比べて情報量が多く、私たちの理解を視覚的に助けてくれるツールといえるだろう。そ…
東京・世田谷の閑静な住宅街、小田急小田原線の祖師ヶ谷大蔵駅から平坦な道を歩くこと約4分。駅近で利便性の高い立地に2016年4月、介護付有料老人ホームがオープンする。 2016年3月に開催された開所式。そこには、かつてソニーで副社長を務め、現在はソニーフィナンシャルホールディングス 代表取締役社長で…
デジタルヘルス・レポート
「40年前、博士課程で医療情報学を専攻することに決めたら、君はなぜそんな医療の“辺境”を専攻するのかと聞かれた。ビッグデータ時代を迎えた今、医療情報やITは医療の辺境どころか“根幹”となりつつある」――。
デジタルヘルス・レポート
健康情報などの個人データは、サービス事業者が集中管理するのではなく、個人ごとに分散して管理すべき。ヘルスケア分野の個人向け(BtoC)サービスは、個人がデータを管理・連携させる仕組みの上でこそ初めて回り始める――。
デジタルヘルス・レポート
「医療情報システムは従来、業務上の課題解決には役立ってきたが、医療そのものを担ってきたわけではない。オーダーリングシステムの役割から脱皮できていない現状のままでは、機能は飽和し価格が安くなるだけ。医療情報システムを扱うのは“購買部門”の仕事になってしまう」――。
厚労省労働衛生課課長が語る
「プライバシーの保護と不利益な取り扱いの防止が、ストレスチェック制度を本来の目的に沿って適切に運用するための鍵になる」――。厚生労働省 労働基準局安全衛生部労働衛生課課長の武田康久氏は2015年12月15日、データヘルス・予防サービス見本市2015(主催:厚生労働省)のセミナーに登壇し、始まったばか…
デジタルヘルス・レポート
薬とICTの融合が急速に進み始めた。目的は、服薬アドヒアランスの向上だ。薬が情報化されることで、“服薬のカタチ”は変わっていくのか。本レポートでは、薬×ICTの具体事例を見ていくことで、その可能性を探る。
デジタルヘルス・レポート
日本医療ネットワーク協会は今、電子カルテなどの医療・健康に関する記録を全国規模で一元的に集めるEHR(Electronic Health Record)の構築を目指している。日本医療研究開発機構の採択事業で、プロジェクトの愛称は「千年カルテ」だ。
趙章恩の「韓国スマートヘルスケア最前線」
韓国大統領の朴槿恵(パク・クネ)氏は2015年9月2~4日、中国の戦勝節(抗日戦争勝利記念行事)に出席するため訪中した。韓国の企業人や保健医療分野の関係者が同行し、9月4日に上海で開催された、中国の企業人との商談会「韓中ビジネスフォーラム」に参加した。
デジタルヘルス事例
「ヘルスケアを、エネルギーとストレージに続く第3の柱に」。東芝 前社長の田中久雄氏がそう宣言したのは、2013年8月。それからわずか2年余り、同社はその看板を降ろすことになった――。
スマホ、カメラ、センサ市場を斬る TSRレポート
本稿ではウエアラブル端末、特に米Apple社や米Google社の参入で注目が高まるスマートウォッチの市場動向を取り上げる。Apple社の参入は市場規模拡大に貢献しており、Google社によるプラットフォームの提供はさまざまな業界からの市場参入を促している。
吉澤美弥子の「米国ヘルスケアスタートアップ最前線」
シェアリングエコノミーの可能性を世に示した、米Uber Technologies社の自動車配車アプリ「Uber」。そのビジネスモデルが、交通以外の領域にも活用され始めた。
鉄蕉会が「AoLani」を2015年内に稼働
医療法人鉄蕉会 亀田メディカルセンター 最高情報責任者 兼 情報戦略部長の中後淳氏は、2015年5月19日に東京・虎ノ門で開催された「Microsoft CityNext ソリューション フォーラム 2015」(主催:日本マイクロソフト)に登壇。「統合ヘルスケアネットワーク実現に向けた亀田メディカ…
電動歩行アシストカート「ロボットアシストウォーカー RT.1」(以下、RT.1)の一般販売を2015年7月に控えるベンチャー企業、RT.ワークス。同社は先日、IoTと介護ロボットを融合するインフラシステムの提供を富士通から受けることを発表した。
電動歩行アシストカートを発売するRT.ワークス河野氏に聞く
2014年夏に立ち上がったばかりのベンチャー企業であるRT.ワークス。このほど同社は、電動歩行アシストカート「ロボットアシストウォーカー RT.1」(以下、RT.1)の完成にこぎ着けた。2015年7月の発売を目指す。
デイケアセンターでの実証の様子をPepperが自ら紹介
「介護現場におけるPepperの可能性」。こう題した講演で、医療・介護関連システムの開発を手掛けるフューブライト・コミュニケーションズ 取締役の吉村英樹氏と共に登場したのは、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」――。インフォコムが「介護×IT」をテーマに2015年5月28日に開催…
「ロボットスーツHAL」で知られるCYBERDYNEの動きが活発だ。