“第3次”とも言われる昨今の人工知能(AI)ブームの象徴的存在である、米IBM社のコグニティブコンピューティング技術「IBM Watson」。開発チームが当初から強く意識していた応用の1つが、医療・ヘルスケア分野である(関連記事1)。Watsonは今、さまざまな角度からこの分野に斬り込み、医療・ヘルスケアのあり方を根本から変えようとしている。その最前線を同社 日本法人の担当者が語った。

写真●講演する元木氏
写真●講演する元木氏
[画像のクリックで拡大表示]

 日本IBM 成長戦略 ワトソン担当 理事の元木剛氏は、「ITヘルスケア学会 第9回年次学術大会&モバイルヘルスシンポジウム2015」(2015年6月6~7日、熊本市)の「医療・ヘルスケアビッグデータ+人工知能で激変する未来の健康社会」と題するセッションに登壇。「学習するシステムWatsonの医療・ヘルスケア分野への応用と今後の展望」と題して講演した(関連記事2)。