写真●鴻巣氏の講演の様子
写真●鴻巣氏の講演の様子
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 トヨタ自動車 パートナーロボット部 企画総括室 医療介護グループ長の鴻巣仁司氏は「第18回 国際福祉健康産業展 ウェルフェア2015」(2015年5月21~23日、名古屋市国際展示場)の「医療・福祉産業への新規参入を促すビジネスセミナー」に登壇。「トヨタパートナーロボット 医療介護支援ロボットの開発」と題し、医療・介護分野向けロボットへの取り組みを語った。

 同社は「いいクルマづくり」だけでなく「いい街・いい社会づくり」を重視し、未来のモビリティー社会を支えるライフスタイルの開拓を目指して、人共生型ロボット(パートナーロボット)の開発を進めているという。これを通じて「社会活力の低下が見込まれる少子高齢化社会の、QOL向上に貢献したい」と鴻巣氏は話す。

 長く産業用ロボットを手掛けてきた同社は、2005年の「愛・地球博」で楽器演奏するヒューマノイドロボットを披露。これを機にパートナーロボットの研究プロジェクトを始動させた。2007年からは藤田保健衛生大学と組んで開発フェーズへ移行し、最近では「実用化フェーズに移った」(同氏)。目下、4種類の医療介護支援ロボットを開発中だ。講演ではそのうち、「バランス練習アシスト」と「歩行練習アシスト」の2つを紹介した(関連記事1同2同3)。