Server Core構築を容易にする独自ツールとスクリプトを開発
このプロジェクトで得られたノウハウの1つは、GUIに慣れたITプロフェッショナルにとってServer Coreは敷居が高いということ。松島氏は「なにしろ、ヘルプもコマンドで参照する必要があります。運用に入れば安定稼働に貢献することは確かなのですが、これまでWindowsのGUIに慣れ親しんだ方々にとって、サーバー構築作業はGUIを利用したほうが確実に行えると弊社は判断しました」と語り、Server Core構築支援ツールとサーバー構築チェックスクリプトの2つのツールを社内開発したことを明らかにした。
Server Core構築支援ツールは、必要なパラメータをGUI形式のデザインシートに入力するとサーバー構築用のスクリプトを出力する。実際には、6つの画面にコンピュータ名、管理者パスワード、IPアドレス等、パラメータを入力することで、約50ステップ、15〜20種類からなるサーバー構築用のスクリプト(cmdファイル)が自動生成される。SEは、そのスクリプトを実行するだけで、コマンドラインを扱うことなく、サーバーの構築ができてしまうというわけだ。

富士通が開発したServer Core構築支援ツール。Server Core環境で実行させることもできる
サーバー構築チェックスクリプトは、構築が完了したサーバーの状態を記録したり内容を確認したりするためのツールだ。チェックできる項目には、コンピュータ名、所属ドメイン、ネットワーク接続、プロキシ接続、リモートデスクトップ接続、ライセンス認証実施の有無などがある。
松島氏は、「このプロジェクトで得られたノウハウは、弊社のWebサイトで公開されています」と紹介。Server CoreのTIPSだけでなく、Windows展開サービスやWindows Serverバックアップを使用しての「気付き」も掲載されていると付け加えた。
ハード/ソフトから人材育成まで富士通はトータルに取り組む
セッションの最後に、松島氏はWindows Server 2008に対する富士通の取り組みについても触れた。同社の取り組みは、高信頼プラットフォーム、ミドルウエアと主要ISV製品、アプリケーションパッケージ、システムインテグレーション、サービス、サポートの全領域をカバーするトータル性が最大の特長。Windows Server 2008を動作させるためのプラットフォームとしては信頼性、コストパフォーマンスに優れ、豊富なラインアップを持つPCサーバー「PRIMERGY(プライマジー)」とダイナミック・ハードウエア・パーティショニング(DHP)対応の基幹IAサーバー「PRIMEQUEST(プライムクエスト)」の2シリーズが用意されている。
また、ビジネス・インテグレーション・プラットフォーム「Interstage(インターステージ)」、統合運用管理ソフトウエア「Systemwalker(システムウォーカー)」、高信頼データベース「Symfoware(シンフォウェア)」の3カテゴリからなるミドルウエアについては、Windows Server 2008の発売後、対応版が順次投入されていく予定だ。

Windows Server 2008に向けて、富士通はハードウエア、ミドルウエア、アプリケーションパッケージ、システムインテグレーション、サービス、サポートの全領域でトータルに取り組む
Windows Server 2008に精通したエンジニアを育成
さらに、富士通はWindows Server 2008に精通した人材の育成も積極的に進めている。「マイクロソフトとの連携を通じてWindows Server 2008の正式発表までに数百名のエンジニアに対する教育を実施するほか、実機を使ったハンズオン・トレーニングも企画しています」と、松島氏。顧客へのWindows Server 2008のデリバリーに向けた富士通の取り組みは、準備万端だ。 |