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Sunが提供するx86プラットフォーム・ソリューションにおいて、AMD Opteron(TM)プロセッサとSolaris(TM)OS on x86のコンビネーションは、アプリケーションの互換性、スケーラビリティ、高可用性、セキュリティそしてTCO削減効果などにおいて、従来のx86ソリューションを越える優位性がある。例えば、先進的なハードウェア・アーキテクチャと熟成したOS技術は、CPU数の増加に伴ってリニアなパフォーマンス向上が期待できる。さらにTCOにおいてもRed Hat Enterprise Linuxと比較して大幅な削減も期待できる。以下ではもう少し詳しくSunのx86プラットフォーム・ソリューションのパフォーマンスの高さ、他との優位性を検証してみる。

Sunでは2004年2月に初のAMD Opteronプロセッサ搭載ラックマウント型サーバ「Sun Fire V20z」の販売を開始し、同年8月には4プロセッサのラックマウント型サーバ「Sun Fire V40z」およびデスクトップ型ワークステーション「Sun Java(TM)Workstation W1100z」「同W2100z」を発表した。これは「AMD64」と呼ばれるマイクロアーキテクチャに基づくAMD Opteronプロセッサを搭載した先進の64bitソリューションである。

AMD64は、Intel社のXeon(TM)やPentium(R)プロセッサに代表される既存の32bit x86プロセッサとの互換性を維持しながら、64bit拡張を施したものである。具体的には、32bitモードでは既存の32bitコードを、エミュレーションではなくピークレベルで処理することができる。一方、64bitモードでは64bitコードを処理することが可能。つまりAMD64は、既存の32bitのソフトウェア資産を無駄にすることなく、64bitへのスムーズな移行を実現するのである。

一方、Intel社がこれまでItanium(R)/ Itanium2プロセッサに採用し推進してきた64bitマイクロアーキテクチャIA-64は、32bitのx86プロセッサとは互換性がなかった。つまり、32bitコードはあくまでもエミュレーションモードでしか処理できず、既存の32bit x86ベースのアプリケーションを動作させると性能面で多大なペナルティを払わなければならない。このためIntel社も市場の声に応え2004年6月にAMD64と同じアプローチによる64bit拡張「EM64T」を採用したXeonプロセッサを発表した。
AMD Opteronプロセッサは、既にこの1年以上前の2003年4月に発表され、市場での実績を積み、リーダーシップを取ってきたのである。さらにAMDは2004年8月末、デュアルコア(1個のダイ上に2個のプロセッサコアを搭載)のAMD Opteronプロセッサが実際に動作している様子も披露しており、マルチコアの点でもIntel社を一歩リードしている。

こうしたAMD Opteronプロセッサの優位性を、AMD社CPGプロダクトマーケティング部の秋山 一雄氏は次のように指摘している。「x86アーキテクチャの64bit拡張という点で、EM64TのアプローチはAMD64のそれと基本的に同じものだ。AMD Opteronプロセッサの大きな特徴は、メモリコントローラをプロセッサに内蔵しており、メモリやI/Oコントローラを、AMDが独自に開発したHyperTransport(TM)と呼ぶシステムレベルのバスで、プロセッサにダイレクトに接続できる点にある。また、マルチプロセッサ構成のシステムにおいては、HyperTransportはプロセッサ間の接続にも用いられる。このテクノロジはダイレクトコネクト・アーキテクチャと呼ばれ、AMD Opteronプロセッサに優れた性能をもたらすものだ」つまり、AMD Opteronプロセッサは、単に従来の32bit x86アーキテクチャと互換性を維持した64bit拡張だけではなく、従来の32bit x86アーキテクチャのシステム上のボトルネックを排除することで、よりアプリケーション性能の向上が期待できるのである。

Sunの「Solaris OS」は5つの基本開発ポリシーを持っている。すなわち、(1)アプリケーションの互換性を保証できる環境の提供(2)ハードウェアの持つ潜在的性能を生かすスケーラビリティの提供(3)グローバルなサービスを提供するための高可用性の実現(4)システム資源の効率的な運用管理(5)ネットワークセキュリティへの万全な対策、である。Solaris OSはこの5つのカテゴリーに基づいて研究開発を進め、ユーザからの厳しい要求に応えることによって、オープンシステムのOSのデファクトスタンダードとして評価を得てきた。

Solaris OSは、Solaris OS on SPARC(R)もSolaris OS on x86も元になるソースコードのツリーは同じである。これは、SPARCおよびx86のハードウェアに依存しない機能については、全く同じ機能を同じタイミングで市場に提供できるということを意味する。つまり、SPARCで利用可能な信頼性や安定性、セキュリティといったエンタープライズ機能は、x86システム上でも同様に利用可能であるということであり、これはSolaris OSの持つ大きなアドバンテージである。

もう一つの大きなアドバンテージはバイナリ互換性の維持である。例えばSPARC版であれば、1CPUから最上位のSun Fire E25Kまで同じSolaris OS on SPARCが動作し、同じアプリケーションを利用できることは言うまでもない。さらに、過去のアプリケーションもOSの世代を跨って、何の変更もなく動かすことが可能である。これがLinuxだと、例えば最新のRed Hat 3では、旧バージョンの2.1では動かないといったことが起きてくる。だがSolaris OSではそうしたことは考えられない。Solaris OSはABI(アプリケーション・バイナリ・インタフェース)検証ツール「SolCAT」を無償で提供している。Sunのx86ソリューションは、先進のAMD Opteronプロセッサと、Solaris OSのこうしたアドバンテージが有機的に結びついたものである。

ユーザ企業がシステムを構築する際、最大の関心事はいかに投資コストを抑えることができるか、いかにTCOを削減できるかであろう。Linuxが注目されるのも、OSの投資コストをゼロに抑えられるとのイメージが強いからに他ならない。しかしながら、現在のLinuxは、「エンタープライズLinux」が主流になってきている。これは企業ユースに対応してサポートサービスを含めた「サブスクリプション」という形式で提供され、当然のことながら有償である。

Sun Fire V20zを例に挙げて、保守サービスも含めたSolaris OSとLinuxの3年間のコストを比較したのが別掲の表である。Solaris OS on x86の2CPUライセンスは39,900円(税込み)である。Sun Fire V20zは3年間翌日以降部品交換という製品保証があるため、この対応で十分(OSの保守は無し)であればSolaris OSのライセンス料だけで利用可能だ。これが表の上段である。次に中段は、Sunが提供しているSunSpectrum Silverという、平日の9−17時対応の保守メニューを利用する場合である。これにはSolaris OS on x86とハードウェア(Sun Fire V20z)の保守料金が含まれ、年額45,360円、3年間で136,080円となる。これにSolaris OSのライセンス料金39,900円を合計した175,980円が総額である。


これに対してRed Hat Enterprise Linux ES(V3、AMD64版)は、その価格104,790円の中にLinuxの1年間の保守料金が含まれている。ハードウェアでも同レベル(平日の9‐17時対応)の保守契約を必要とした場合、ハードウェアのみの保守料金はSunSpectrum Hardware Only SDで年間15,120円。従って(104,790+15,120)×3年間=359,730がRed Hat Enterprise Linux Esを選択した場合の3年間総所有コストとなる。このことからも分かるように、無償OSと言われるLinuxであるが、企業ユースで使用するにはこれだけのコストがかかり、逆に高コストであると思われがちなSolaris OS on x86のコスト対効果が非常に高いことがわかる。

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