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HDD業界をリードするシーゲイトのエンタープライズ・ストレージは,大規模なハイエンドサーバーから中小規模や分散型サーバーに至るまで,多様な業務アプリケーションやシステム構築のニーズに適した製品を取り揃えている。従来,高速化と大容量化を追求してきたエンタープライズ・ストレージも,高品質なシステム環境を構築したいという需要に応えるために,環境面に配慮した製品も登場してきている。 省電力対応と高い柔軟性がストレージ選択のカギを握るシーゲイトは,HDDメーカーとして,エンタープライズからコンシューマ市場まで,幅広いストレージ製品をラインナップしており,デスクトップやノートPC向けのパーソナル製品群のBarracuda 7200シリーズやMomentus 5400シリーズをはじめ,デジタル家電などのコンシューマ・エレクトロニクス向け,そしてビジネスを支えるエンタープライズ向けに,それぞれ製品を発表している。 いまや,ビジネス分野から一般家庭に至るまで,デジタルデータの蓄積と利用は,拡大の一途をたどっており,24時間稼動し続けるホームサーバーの登場や,より高信頼性や高耐久性を追求したコンシューマ・エレクトロニクス向けHDDが開発されるなど,HDDはビジネスとコンシューマといった従来の分類にはとどまらない,より大きな製品マーケットに変わろうとしている。 また,HDDはその信頼性や高速化,大容量化が性能を決める最重要課題として注目され続けてきたが,近年では,より用途に適した高機能,増え続けるデータを効率よく効果的に記録する適応性,そして,環境に配慮した省電力も重要な要素として考えられるようになってきた。特にこうした動きは,一般市場よりもビジネスを支えるエンタープライズ・システム環境で明確になってきている。 さらに,オープン化が進むエンタープライズ・システム環境では,基幹サーバーだけではなく,ミドルウエアやウェブ環境など,階層的なシステム構築が一般的になり,サーバー製品も用途に合わせた機能や性能が求められている。例えば,大容量のデータを処理するデータベースサーバーであれば,扱うデータの種類に合わせて,スケールアップやスケールアウトによる拡張方法が選べるようになっており,同様に,ビジネスの発展や成長に合わせて,柔軟に機器を組み合わせて処理能力を向上したり,負荷を分散するようになってきた。 こうしたエンタープライズ・システム環境に求められる変化は,データ処理の要となるストレージにも新たな需要を生み出している。 高信頼性と高耐久性,そして低消費電力を実現したエンタープライズ向けストレージシーゲイトでは,エンタープライズ・システム環境に最適なストレージ・ソリューションを提供するために,3つの製品ラインナップを取り揃えている。 まず,ハイエンド・メインストリームサーバー向けの「Cheetah 15Kシリーズ」。最新版の15K.5では,300GB〜73GBの記録容量と1万5000回転の高性能,24時間稼働対応の高信頼性を実現した3.5インチのHDDである。Cheetahシリーズには,この他にもCheetha NSという大容量モデルもラインナップされている。 また,小型サーバーや高密度システムに最適な2.5インチ型で高性能な「Savvioシリーズ」では,大規模なデータセンター向けにニーズが広がる革新的なストレージ・ソリューションを提供している。2.5インチという小型化によって,同容量の3.5インチ1万5000回転のモデルと比較して,30%減の低消費電力を実現している。Savvioシリーズには,1万回転の10K.2,1万5000回転の15K.1がラインナップされている。いずれの製品も,省スペースかつ高い負荷での24時間稼働に耐えうる高信頼性を備え,エコフレンドリーな設計になっている。 そして,最大容量1TBという大容量を実現し,エントリーレベルのサーバーに最適なコストパフォーマンスを実現した製品が,「Barracuda ESシリーズ」である。デスクトップ向けHDDとして,パーソナル・ストレージ市場でも高い評価とシェアを獲得しているBarracuda 7200をベースに,エンタープライズ級の高信頼性と高耐久性を実現したBarracuda ESでは,サーバーの運用環境に対応したさまざまな技術を搭載したニアライン・ストレージとして,需要が拡大している。
省電力,省スペース,発熱低減でサーバー環境も大幅に改善エンタープライズ・システム環境は,ビジネスの成長に合わせたシステムの拡充と並行して,地球温暖化に配慮した環境対策という相反する課題に直面している。そのため,ビジネスの要求に合わせて単純にシステムを拡充していくだけでは,システムのグリーン化は実現できない。 こうした課題に対して,シーゲイトのエンタープライズ・ストレージ・ソリューションでは,省電力,省スペース,発熱低減という3つのアドバンテージを提供して,サーバー環境のグリーン化に貢献している。 まず,省電力の面では,従来製品に比べて30%減の低消費電力を実現したSavvioがある。Savvioでは,消費電力を削減できるだけではなく,省スペース設計によって,ストレージ機器の設置面積を削減できる。Savvioならば,1UでもRAID構成が可能になり,省スペースと高信頼性も両立させられる。また,省スペースによるストレージ環境のグリーン化という点では,1TBまで対応した高信頼性SATAドライブのBarracuda ESも効果を発揮する。 HDDは,図1のように同一の容量を実現するために,この10年で大きな進化を遂げてきた。10年前であれば,複数台を並列して配置しなければならなかった大容量も,最新のBarracuda ESならば,単独のドライブで実現できる。仮に,5台で1TBを構成していたストレージ装置であれば,1台のBarracuda ESに交換することで,1/5の省スペース化と電力供給も大幅に削減できる。 既存のHDDを最新のエンタープライズ・ストレージに交換するだけでも,サーバールームやストレージ機器のグリーン化を実現できるのだ。
エンタープライズ向けのHDDも「燃費のよい製品」を選ぶべきこれまで,HDDは大容量化と高速化を中心に進化を遂げてきた。しかし,グリーンITという観点では,今後も増え続けるストレージ容量に対して,HDDの容量と速度だけではなく,“記録容量単位の電力消費”にも注目する必要がある。 シーゲイトでは,エンタープライズ製品の電力効率を判断する基準として,GB/W(GigaByte per Watt)を提唱している。それは自動車の燃費のようなもので,1GBあたりのデータを記録し利用するために,何ワットの電力を消費しているかを判断する基準だ。また,SAS,SATAインターフェイスがサポートされ,同一筐体内でドライブの構成比率にフレキシビリティーがもたらされてきたことで,処理するデータの目的や用途に合わせて,CheetahとBarracuda ESを効果的に組み合わせることが可能になり,コストパフォーマンスとGB/W効率に優れたストレージ環境も実現できる(図2)。 今後のHDD選択においては,容量とシークタイムに加え,GB/Wを考慮することが,エコフレンドリーな取り組みであるといえよう。シーゲイトのHDD製品群がグリーンITに向けたエンタープライズ・システム環境の課題を解決していく。
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