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――楽天技術研究所のミッションについてお聞かせください。
楽天技術研究所のミッションは,研究開発によって競争力を生み出すことができる技術やライブラリー,フレームワークを作ることがミッションです。私たちはそれを「エンジン」と呼んでいます。現在は10名ほどの研究員でエンジンを作っていますが,ニーズへの個別対応であったり,思いつきで行っていては,結局バラバラになってしまいます。そこで,インターネットの発展の方向性に沿って,楽天は何をしなければいけないのかといったテーマを切り出しているのです。
――楽天技術研究所の特徴はどういったところでしょうか。
私は前職で先端技術を企業に導入するコンサルティングを経験したのですが,研究開発とビジネスの間の大きな溝を感じていました。研究者が面白い研究を発表しても,企業の人間は「何の役に立つのか,お金にならない」と考えています。本当は要素をうまく抽出すればビジネスになるのに,溝を埋めないまま出会ってしまうので,うまく行かないわけです。
――楽天技術研究所では,その溝を埋めていく,と。
そうです。楽天技術研究所では,2つの手法で溝を埋めていくつもりです。1つは研究と楽天のサービスをつなぐコーディネーターを置いて,研究員が作り出したものをビジネスに生かせるようにすることです。
もう1つは,確実なニーズの予測です。テクノロジーの進化は重要ですが,それにフォーカスし過ぎると研究のための研究になってしまいます。テクノロジーによって,人々の生活がどのように変わっていくのか。その変化によって,どういうサービスが要求されるようになるのか。それを,「サード・リアリティ」というテクノロジー・ビジョンに基づいて予想しようとしています。
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