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日本コムシスは,“ワンストップソリューション プロバイダ”をコンセプトに,ネットワーク構築技術と情報システム構築技術を融合する総合エンジニアリングサービス企業として,通信インフラ設備工事から情報システムの開発,設計,運用,保守に至る幅広いビジネスを展開している。
同社では,自社の基幹業務を支える多様なシステムを従来のUNIXをベースとしたクライアント/サーバー・システムからWebシステムへ移行するにあたり,Linuxをプラットフォームとしたシステム基盤を構築。その際,テンアートニの提供するコンサルティング・サービスやシステム・インテグレーション・サービス,そして各種製品をシステム構築においてトータルに活用した。 そこで,同社 ITビジネス事業本部 社内IT部門 担当部長 藤本晴彦氏とITビジネス事業本部 社内IT部門 課長代理 市瀬秀彦氏に,テンアートニを評価する点や今後の期待などについて,お話を伺った。
![]() 日本コムシスでは,営業,資材,外注,あるいは経理,人事,給与といった同社のビジネス全般を担う基幹システムをメインフレーム上に構築,運用してきたが,1996年頃からそれら各システムをPCサーバー上に,クライアント/サーバー型のシステムへと移行した。さらに,2001年頃からはUNIX上にシステムを集約化し,新規システムを中心にJavaをベースとしたWebシステムの開発に着手している。 具体的には,同社が得意先とEDI(Electronic Data Interchange)により施工管理業務を連携するための「COMDOG」と呼ばれるシステム,あるいは現場の受注,積算,施工,竣工に至る一連の工事業務における進捗管理や実績評価,経営管理などをトータルにサポートする「COMFORCE」というシステムを,J2EEアプリケーション・サーバーである「WebSphere」を中核としたUNIXベースのWebシステム上に構築した。その後さらに,こうした新規システムだけではなく,既存の基幹システムのWeb化に対する要求も日増しに高まってきていた。 「特に当社の場合,全国600ヶ所にものぼる現場にユーザーが散在しているため,従来のクライアント/サーバー型のシステムでは,例えばバージョンアップやバグフィックスに伴うソフトウエアの配布を行うといったことも非常に困難です。そのため,Webシステムへの移行によってこうした問題を解消することが求められていました」と,藤本氏はWebシステムへの移行が必然だったことを説明する。 もちろん,こうした運用管理性の向上に加え,システムの柔軟性,拡張性の確保といった問題もWebシステムへの移行の背景をなす重要な要件であった。 そこで同社では,2002年秋頃から,既にWebシステムとして構築された「COMDOG」や「COMFORCE」をはじめ,ほかのWeb化を予定する業務システムをも稼働させるための統合的な基盤環境を提供するシステム構築を検討することになる。その検討のなかで,従来のUNIXに替えて,新たなプラットフォームとして「Red Hat Enterprise Linux」を採用することが決定された。 基盤システムにおけるLinux採用について藤本氏は,「ユーザーの立場からすれば,Linuxを採用する最大のメリットは,やはり初期コストが大幅に削減できるということです。我々の試算によれば,当時ハードウエアにおいて,UNIXに比べ1/3〜1/5のコストに抑えられるという結果も出ていました」と,Linux移行で得られるコスト面のメリットを具体的な数字を挙げて説明する。 ![]()
また同社では,「COMDOG」や「COMFORCE」をはじめとするWebベースのシステム構築において,当時からJavaでWebシステムを開発するノウハウに優れていたテンアートニの提供するWebアプリケーション・フレームワーク「WebWorkBench DeveloperCafe」をアプリケーション開発の標準ツールとして活用してきており,テンアートニの技術力に対する信頼も高かった。 「そうした長きにわたる深い関係性のなかで,テンアートニの技術的な総合力の高さについては十分認識していましたし,特にLinuxやJavaの分野における高度なノウハウが,市場において高い評価を得ていることも重要なポイントとなりました」と,藤本氏はテンアートニを新システム構築のパートナーとして選んだ背景を語る。 こうした経緯から取り組まれた日本コムシスにおけるLinuxをベースとしたWebシステム基盤であるが,その最大の特徴としてあげられるのがクラスタリング技術を用いて,より高度な可用性とパフォーマンスの実現が目指されていることだ。 具体的には,テンアートニのHAクラスタリング・ソフトウエア「LifeKeeper」を採用することで,フロントエンドのエッジサーバーを現用系(アクティブ),待機系(スタンバイ)の2台による冗長構成とし,万一,現用系で障害等が発生した際にも速やかに待機系に切り替えてサービスを継続できるような仕組みを整えている。 併せて,システムのバックボーンに位置するアプリケーション・サーバーについても3台による冗長構成をとり,こちらに関してはロードバランサを用いた負荷分散を行うことで,高いパフォーマンスを維持できる形がとられている。 市瀬氏は,この製品を導入した動機を次のように説明する。「言うまでもなく,この基盤の上で稼働するシステムは,我々のビジネスの根幹を担う重要な位置付けとなるものです。つまり,システムの停止やレスポンス低下がそのままビジネスの停止や遅延にもつながってしまい,可用性やレスポンスに対する要求は必然的にシビアなものとなっています。そうしたニーズに応えるため,HAクラスタリング・ソフトウエアとして非常に評価の高いLifeKeeperを採用しました」
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