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【インテグレーション】
現状、業務システムを携帯電話を活用して利用するケースでは、その大半が専用のサーバを既存システムとは別に構築し情報伝達を中継している、いわば「つぎはぎの」システムである。この場合、モバイルアプリケーションは、ダイレクトに基幹システムと連携していないため、リアルタイム性が損なわれており、携帯電話の真価を生かしているとは言い難い。一方で、携帯電話と基幹システムがリアルタイムに連携可能となるシステムをいちから構築するとなると、システムインテグレーションの手間とコストは膨大なものになる。携帯電話を企業システムのひとつのチャネルとして柔軟に取り込むことが可能なシステム基盤が必要なのである。
【セキュリティ】
またセキュリティの面では、年間10万台も紛失するといわれる携帯電話に、業務データや個人情報などを入れて持ち歩くことに対する不安も大きい。万が一紛失した場合端末そのものにある情報の漏洩のほか、「なりすまし」によって企業のシステムに入り込まれる危険もあり、情報漏洩や不正アクセス等、セキュリティリスクに対する対策は必須だ。
【投資コスト】
最後に投資コストである。携帯電話は、他のモバイル端末と比べ安価であるとともに、既に社員が保有していることもあり、コスト面ではかなりメリットあると考えられるが、ただ一点、システム開発のコストが未知数である。携帯アプリケーションの開発には、いまだ十分な開発方法論が確立されていないため、他のクライアントアプリケーションと比べて開発の生産性が極めて低い。その結果、特別なスキルを要する開発者の教育や人員の確保にコストがかかるのが現状だ。この点をクリアしないと、投資コストを抑えることは難しい。開発方法論の確立が急務なのである(図3)。 |