
通信キャリアが業務に使用するサーバーには、特に高い信頼性と可用性が求められる。そうした厳しい条件を満たす日本ストラタステクノロジーの無停止型コンピュータ(Continuumシリーズ/ftServerシリーズ)は、キャリアをはじめとする多くのテレコム企業に採用されてきた。
日本ストラタステクノロジーの本多章郎氏は、NGN用のサーバーに求められる資質を信頼性と経済性の見地から綿密に分析していった。本多氏は「NGNの特徴は、サービスとインフラが独立して階層化していること、オープン化、オールIP化、QoSがあること、FMCなどの融合サービスなどにあります」と語り、特徴的なサービスの例としてメディアローミングとサービス提供基盤(SDP)を挙げた。
メディアローミングとは、ストリーミングのサービスを異なるアクセス網の間でシームレスに受け渡す技術のこと。SDPは、サードパーティのアプリケーションをNGNに組み込むために設けられているサービスストラタム上層のプラットフォームである。

このようなNGNサービスを継続して提供するために考慮しなければならない点として、本多氏は「メンテナンスへの対応、災害対策、ピークへの対応、セキュリティ、人的要因」を指摘。可用性、障害による損失、影響度、リスク、可用性を高める方策の投資効果などの算出法を、数式を用いて示した。「機器の数を減らすこと、単体の信頼性が高い二重化システムを利用すること、オープンで枯れた技術を利用することが冗長化のポイントになります」(本多氏)。
そうした冗長化に最適なサーバーが、CPU、メモリ、ディスク、LANの各コンポーネントを二重化した同社のftServerシリーズである。最大の特徴は、複数のコンピュータを結合したクラスターシステムではないので、代替サーバーが処理やデータを引き継ぐフェイルオーバーが発生せず、従ってシステムの切り替えも発生しないこと。また、OS やアプリケーションに特別な配慮をしなくてよいので、高価なクラスター版ソフトウエアを購入する必要がなく、ソフトウエア開発時の人的要因によるリスクも大幅に排除できる。
その結果、実績値で99.999%以上という高い可用性を実現している。「エントリーモデルは、138万円からラインアップされています。サービス全体の冗長化を高めるためのコストも大幅に削減できるでしょう」と、本多氏はその経済性についてもアピールした。

日本ストラタステクノロジーの無停止型サーバーのftServer。
主要コンポーネントが二重化されており、サービスの継続性を実現できる