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ビジネスのグローバル化に法令遵守の動き,景気の回復,労働力の減少など,企業を取り巻く環境は良くも悪くも変化を遂げている。その中で先進的な企業が今,注目しているのが「オフィス環境」である。社員の一人ひとりに活力を与え,働きやすいオフィス環境を整え,セキュリティとコンプライアンスに強い企業を作り上げる。それが,攻めの経営に転換させるイノベーションになるというわけだ。
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企業力強化のためのオフィス改革を実現する「EmpoweredOffice」ソリューション。これが誕生した背景には,NECネッツエスアイがオフィス移転のための統合ソリューションを展開していたことに端を発する。 「非常に反響のあるサービスでした。1年間で数多くの移転プロジェクトが生まれたのです」と語るのは,SI&サービス事業本部 ICTソリューション推進本部長代理の平 勝文氏だ。しかも,と平氏は続ける。 「お客さまは移転を単なる移転として捉えてはいませんでした。経営改革やワークスタイル変革への転機と捉え,必ず目新しい取り組みをします。例えばICT(Information and Communications Technology)によるフロントラインとバックオフィスとのコラボレーションの強化など,まさに将来を見据えたオフィス・プランニングが要求されたのです」(平氏)。 最適なオフィス環境を求めるのは何も“移転時”だけではない。 そこで,NECネッツエスアイでは,オフィス移転統合ソリューションのノウハウを移転時のみに限定せず,通信,インフォメーション,ファシリティ(設備)のC.I.Fから,コンサルティング,設計・構築,運用,顧客のニーズに合わせた各種サービスまでを,ワンストップで提供する「EmpoweredOffice」ソリューションとして体系化したのである。 つまり,「EmpoweredOffice」は企業力アップのために,3つのイノベーション(コミュニケーション&コラボレーション,管理・運用,オフィス環境)を推進する統合ソリューションなのだ。 最近では情報漏えいやコンプライアンスなどを理由に,モバイルPCやスマートフォンなどの情報端末の外部への持ち出しを禁止している企業も少なくない。しかしそのままでは,顧客にもっとも近いフロントラインでの強化を図ることすら難しくなってしまう。「EmpoweredOffice」は社員の働きやすさと,コンプライアンスを同居させようというものなのだ。 | ![]()
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![]() NECネッツエスアイ株式会社
マーケティング本部 企画課長 吉田 和友 氏 |
では,具体的に「EmpoweredOffice」は何を変えていくのか。「コミュニケーション&コラボレーション改革」は,フロントラインの強化をICTによる情報活用で実現させるものだ。そして,そのコアとなるのが,NECのSIP対応テレフォニーサーバー「UNIVERGE SV7000(SV7000)」,仮想PC型シンクライアント「Virtual PC Center」とマイクロソフトの「Live Communications Server 2005(LCS)」だ。この組み合わせにより,これまでかなわなかった顧客接点となる営業担当のパフォーマンスと,業務効率の向上が実現可能になる。 例えば顧客からのコンタクトを一本化された窓口で受けてフロントライン活動につなげる「PULL型モデル」。またその反対に顧客との密着度を高めてバックオフィスからの情報を活動につなげる「PUSH型」モデルを自在に構築できる。 ここでは,PUSH型でのフロントライン活動の活用例について紹介してみたい。 あるコンサルタント会社では,地方を奔走するコンサルタント宛にセミナー依頼や提案依頼など常にオフィスに連絡が入る。この連絡に対していかに円滑に対応するかが大きな課題となっていた。コンサルタント不在時に入る顧客からの連絡や要望がきちんと伝わっていなかったからだ。そのため顧客の課題解決に向けた社内連携の遅れによるCSの低下が危惧されていた。 このような課題に対して「EmpoweredOffice」は,フロントラインで活動するコンサルタントと,バックオフィスの社員や情報との密な連携により,顧客対応のスピードと質の向上を実現する。具体的にどういうことだろうか。 例えば,出張中や外出中のコンサルタントは,顧客から会社に入った連絡を携帯電話に自動転送で受ける,またメッセージを残してもらう,社内アシスタントが代わりに受けるなど,コミュニケーション手段を状況により選択することができる。 依頼内容に関する社内関係者との対応調整は,Windows Mobile(WM)端末またはモバイルPCからメンバーのプレゼンス情報を確認し,会議中の場合はインスタント・メッセージ(IM)で報告。状況によりメール,IM,電話など最適なコミュニケーション手段を選択し,短時間で関係者と調整できるというわけだ。 「LCSはWord,Excel,OutlookなどのOffice製品からプレゼンス情報の確認とSV7000連携によるIP電話や携帯電話で情報伝達ができるため,業務の流れを止めることなくスムーズなコミュニケーションの連携が可能になります。」と,マーケティング本部 企画課長 吉田 和友氏は説明する。 連絡を受けた関係者は最も効率のよいオフィスに移動し,それぞれのオフィスからWeb会議に参加。アプリケーションを共有して,対応策の検討とお客様への回答を行う。例えば,移動中の担当SEは近場のサテライトオフィスの共用シンクライアント端末から,ホームオフィスを利用するSEは自宅にあるシンクライアント端末からサーバーにアクセスし,Web会議に参加するといった動きになる。 このように,プレゼンス情報を中心としたコミュニケーションの円滑化により,社員同士のリアルタイムなコラボレーションが実現され,業務効率の向上と社員一人ひとりのパフォーマンスアップへと結びつけることが可能になる。 |
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図1 「EmpoweredOffice」ソリューション |
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LCSとUNIVERGEの連携Flashデモ Webサイトで実際の連携を体験することが可能 |
モバイルPCなどの社外活用についても,「EmpoweredOffice」では安心して利用できるセキュリティ対策が講じられている。 「Windows Mobileを使用すれば,Exchange Serverとのデータリンクが行えるうえ,万一紛失した場合にも,Exchange側からWMの中のデータを消すといったことが可能になります。禁止するだけが,セキュリティを保持することではないのです」(平氏)。 また,先述したLCSはWM用のクライアントも提供しており,外出中であってもメンバーの状況を確認でき,場所を問わず効率的なコミュニケーションを実現することも可能になる。 なお,マイクロソフトはLCSの次期バージョンとなる「Office Communications Server 2007(OCS)」の発売を決定。従来のプレゼンス情報に加え,多地点ビデオ会議や,臨場感のあるWeb会議,OfficeアプリケーションからのVoIP発信など,よりユーザー・ライクなコラボレーション環境の構築が可能になる。もちろんNECネッツエスアイでは,このOCSを「EmpoweredOffice」として提供することも視野に入れている。 「ベータ版を検証した限りでは,非常に使いやすく,機能的にできていると感じました。例えば,プレゼンス情報の公開範囲や情報のレベルを細かく設定できるため, 相手はその時々の状況に応じて的確にコミュニケーション手段を選択できそうです。Exchange Serverと連携して,ますます利便性が高まるシステムだという印象を受けました」(吉田氏)。 7月には本社1階に「EmpoweredOfficeセンター」を開設し,ますますソリューションの展開を強化していくというNECネッツエスアイ。50年以上に及ぶ電話通信事業に始まり,ネットワークシステム構築,サポートサービスへと,オフィス環境のすべてを手掛けてきた同社ならではのソリューションが,「EmpoweredOffice」ということになる。 EmpoweredOfficeは,社員力を向上するオフィス環境を提供していくことに違いない。 |
図2 Communicator Mobile モバイル・デバイス機能に効果的な機能を提供。 選択したユーザーに対して複数のコミュニケーション手段を提供する。
図3 Office Communications Server 2007で進化する統合コミュニケーション ユーザーは簡単な操作で効率的なコミュニケーションを即座に開始することができる。図3は多地点Web会議のベータ版 |
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