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SOAガバナンスで実現する継続的な経営強化
Vol.2:SOAに基づいた柔軟かつ統制されたシステムを実現
現在、多くの企業が変化への対応力強化や内部統制対応などを実現すべく、SOA(サービス指向アーキテクチャー)に基づいたシステムの全体最適化に取り組んでいる。富士通はミドルウェアを軸とするソリューションによって、顧客のSOAを活かした競争力強化を支援する。今回は同社のソリューションの中から、「サービスバス」による柔軟なサービス連携とサービスリポジトリを用いたSOAガバナンスを詳しく取り上げる。

サービスの差異を吸収し、システムの柔軟な連携を実現する「サービスバス」

 変化への対応力が競争力に直結する現在、柔軟性に富んだシステムを実現するための有効なアプローチとして注目されるSOA(サービス指向アーキテクチャー)。SOAの適用は変化への強さに加え、経営の見える化、および業務の正当性を確保して内部統制に対応できるコーポレートガバナンス強化までも企業にもたらす。

 富士通はSOAに基づく柔軟なシステム構築を支援するミドルウェア「Interstage Service Integrator」を提供している。同製品は、プロトコルやメッセージ形式など各サービスのインターフェースの差異を吸収する「サービスバス」機能によって、柔軟なサービス連携を可能とする。SOAPやJMSなどの国際標準に準拠しており、OS環境やアプリケーション実行環境(J2EE、.NET Framework)などの違いも吸収する。さらには、各種業務パッケージに対しても、検証実績に基づく確実なサービス連携を実現する。

 SOAをよりスムーズに具現化できるサービスバス機能は、既存のシステムが抱えるさまざまな課題を解決する。例えば、富士通の社内システムでは、従来の基幹システムが肥大化・複雑化し、変化への対応を難しくしていた。そこでサービスバスを導入し、既存のサブシステム間の関係を単純化・標準化してサービス化した。サブシステムの疎結合による基幹システムの再編成が可能となり、ビジネス戦略変更への柔軟な対応やシステム間の容易な連携、システムの独立性の確保ができるようになった。

 また、長年の保守によるシステムの肥大化/複雑化に起因する変化への対応力の欠如、分社体制による重複開発や本社システム依存による機能制約といった課題を抱えている企業は少なくない。サービスバスを有効活用したSOAの適用は、変化に対して柔軟かつスピーディーに対応できる戦略システムと、堅牢性や安定性に富んだコアシステムという2つのタイプのサブシステムへの既存システム再編成を容易化することで、それらの課題解決を実現する。

ビジネス戦略変化への柔軟な対応

サービスバスが可能にするデータの一元管理、実現する経営の見える化

 Interstage Service Integratorが提供するサービスバスでは、中を流れる各サービスのデータが相互連携できるよう、プロトコルやメッセージ形式に加え、文字コードやデータフォーマットなども適宜変換する。つまり、サービスバス内では各サービスのデータは標準化され、一元的に扱えるようになる。その結果、サービスバス内を流れるデータを経営に有効活用できるようになる点が大きなメリットだ。

 その具体的なメリットは、経営の見える化の促進である。従来は縦割り型システムであったため、各部門/各業務データの統合管理が困難であったが、サービスバスを介することで、サービスバスを流れるデータを一元的に記録可能となる。そして、蓄積したデータの分析によって、部門や業務を横断した形で経営を可視化できる。

 加えて、コーポレートガバナンス強化にも寄与できる。基幹データなど、サービスバスを流れるデータの一元監視が行え、その履歴を記録できるようになる。そのため、業務やシステム全体の統制が図れ、内部統制の整備・評価にも役立てることができる。

SOAに基づく柔軟なシステム構築

サービスリポジトリが可能にするライフサイクルを通じたサービス管理

 SOAを利用した継続的な経営強化には、ビジネスや組織の変化に合わせて常に増減したり変更したりするサービスの種類や組み合わせを、適切に統制していくSOAガバナンスという考え方が重要である。SOAガバナンスを実現するには、設計から開発、運用までを見据えた、サービスのライフサイクルを通じた管理が不可欠だ。

 SOAガバナンスを支援するミドルウェアが富士通のサービスリポジトリ「CentraSite」である。SOAシステムで作成・運用される各種サービスについて、インターフェース情報や管理情報、プロセス定義情報、利用ポリシーなど、多様な情報を格納。さらには、仕様書などサービス関連ドキュメントも併せて格納可能であり、サービスのライフサイクル全般に渡るすべての情報を一元管理できる。

 CentraSiteでサービス情報を一元管理することで、どのようなサービスがどの場所に存在し、その他のサービスとどのような相互関係を持っているかが把握できる。また、開発者や利用者、サブシステムの責任者なども明確化が可能だ。サービスを切り口としてシステム全体を見える化でき、SOAガバナンスの実現に貢献する。

サービス情報の一元管理によってSOAガバナンスを強化する「CentraSite」

 CentraSiteのライフサイクルを通じたサービス管理がもたらす、サービス開発・運用の支援によって、SOAガバナンスを強化できる。モデリングや開発においては、一元管理されたサービス情報をもとに、再利用の促進や重複開発の防止などが可能となる。作成されたサービスの公開時・公開終了時には、管理者による確認・承認機能の提供によって、適切な管理が行える。

 運用時には、一元管理された運用ポリシーの共通利用が可能だ。その上、サービス変更時においては、誰がどのような変更を施したのか履歴を記録すると同時に、変更による他サービスへの影響を相関図などで分析する機能を提供する。これらの仕組みによって、システムの性能や信頼性を確保したり、システムに反映された変更内容を業務へ正しく適用できる。

SOAガバナンスの実現

 このようなCentraSiteによるサービス情報の一元管理は、内部統制におけるIT統制にそのまま結びつく。SOAガバナンスはシステム面のみならず、システムの開発、運用における業務のガバナンスにも寄与できる。

 Interstage Service Integrator、および海外での豊富な実績を持つCentraSiteはさまざまな業種のユーザーに導入され、高い評価を得ている。SOAの導入が進むにつれてSOAガバナンスはますます重要になる。SOAを活かした柔軟かつ統制されたシステムを実現したい企業にとって、最適なソリューションだ。

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