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SOAガバナンスで実現する継続的な経営強化
Vol.1:経営や業務を見える化し、変化への柔軟な対応を実現するSOA
企業は競争力を強化し、企業価値を向上するために、ビジネスの変化への対応力強化、見える化の促進、内部統制といった経営課題に取り組んでいる。その実現のカギを握るのがSOA(サービス指向アーキテクチャー)だ。SOAシステムを導入すると、SOAのガバナンスも不可欠になる。富士通ではビジネス インテグレーション プラットフォーム「Interstage」を軸に、SOAによる全体最適なシステムだけでなく、SOAガバナンスまで考慮したソリューションを提供する。

変化への柔軟な対応に、注目されるSOA

 ビジネス環境の変化が激しさを増す現在、ビジネスモデルと直結する情報システムには、変化への柔軟な対応力が求められる。また、内部統制の正当性を確保する仕組みも必須だ。なおかつ、経営や業務の“見える化”も望まれる。しかし、従来のように個別に最適化されたシステムでは、柔軟性に欠けるなどの理由から、これらの実現は困難なのが現状だ。

 そこで注目されているのがSOA(サービス指向アーキテクチャー)だ。SOAでは、受注や在庫照会などビジネスプロセスごとに機能をひとまとめにした「サービス」がシステムの構成単位となる。各サービスはインターフェースを標準化して公開し、柔軟な組み合わせを可能とすることで、変化に強い全体最適なシステムの構築を実現する。

 既存システムについても、機能を整理・抽出し、インターフェースを標準化することでサービス化できる。そのため、SOAを適用すれば、効果の見込めるところから優先して、段階的にシステム再構築を進めることも容易となる。

 このようなSOAの特長を活かしつつ、基幹データや操作ログなど業務の履歴の記録およびチェックによって、業務の正当性を確保する仕組みを整備することが、今後の重要な経営課題の1つとなる。

「サービスバス」で柔軟な連携、経営や業務の見える化を促進

 富士通はSOAの代表的な適用パターンとして主に「サービス間連携」「プロセスを起点としたサービス利用」、「フロントにおけるサービス利用」の3つを掲げている。

 「サービス間連携」の特徴は、各サービスを接続・中継する基盤である「サービスバス」を利用する点だ。各サービスのインターフェースの差異や変更をサービスバスが吸収し、柔軟なサービス連携を実現。変化への強さを得られると共に、従来はバッチ処理で複数システムを連携していた業務を逐次処理化でスピードアップできる。

 さらに、サービスバスの導入は経営面にもメリットをもたらす。サービスバスを流れるデータの監視によって、業務やシステム全体の統制が図れ、蓄積したデータの分析によって、経営の見える化を促進できるからだ。

 富士通ではサービスバス機能を備えたミドルウェア「Interstage Service Integrator」を提供している。同製品を導入すれば、開発期間短縮やコスト削減に加えて、サービス間の連携や監視の標準化をより図れるため、変化への対応力強化や経営・業務の見える化、内部統制のさらなる強化が可能となる。

経営の見える化促進

業務プロセスの管理・自動化・モニタリングでBPMを推進

 「プロセスを起点としたサービス利用」では、業務プロセスをワークフロー化し、各々のサービスにマッピングしていくという形で業務をIT化する。そのため、業務プロセスの変化に対して、柔軟かつ迅速に対応できる。

 システムのみならず、日常業務および経営への効果も大きい。ワークフロー化によって業務プロセスが見える化されるので、業務状況の監視や統制が容易になる。また、BPM(Business Process Management)による業務改善や内部統制強化などがより達成しやすくなる。

 富士通は「プロセスを起点としたサービス利用」を具現化するミドルウェアとして、業務プロセスの管理と自動化を実現する「Interstage BPM Flow」と、業務プロセスのモニタリングを行う「Interstage BPM Monitoring」を用意している。

フロントとバックエンドを分離して柔軟性と変化対応力を促進

 「フロントにおけるサービス利用」では、システムをフロント(画面)とバックエンドに分離することがポイントだ。バックエンドのサービスに影響を及ぼさずに、サービスの組み合わせにより業務ロジックを柔軟に構築する。加えて、Ajax(Asynchronous JavaScript and XML)などの技術を採用して操作性を向上させる。このような構成の採用によって、システムの変化対応力を促進させることができる。

 また、フロントの画面や操作性は継承しつつ、バックエンドのサービスを容易に変更できるため、システムの段階的再構築を促進できる。富士通はフロントにおけるサービス利用のためのミドルウェアとして、「Interstage Interaction Manager」を提供している。

SOAを支えるミドルウェア

サービスリポジトリを中心にSOAガバナンスを図る

 業務や組織の拡大・変更に伴い、サービスは増えたり変更されたりするもの。その結果、多様なサービスが併存する状況となる。

 SOAにより全体最適化されたシステムにおいて、そのメリットを維持するために重要なのがSOAガバナンスだ。SOAによるシステムは適切に統制されてこそ、変化への柔軟な対応や内部統制の正当性確保などがはじめて可能となるのである。

 SOAガバナンスを実現するには、システム全体の見える化が大前提となる。サービス間のインターフェース情報や管理情報、利用情報などサービスの属性、および各サービスの所在と相互関係を可視化。加えて、各サブシステムの責任者なども明確化し、それら全てを一元管理する必要がある。

 SOAガバナンスの実現には、統制がとれたシステム開発・運用も欠かせない。開発フェーズでは再利用の促進や重複開発防止などを進め、運用フェーズでは運用ポリシーの共通利用などを図っていく。

 以上の条件を満たしてSOAガバナンスを実現し、かつ、継続していくためには、設計から開発、運用まで含めたサービスのライフサイクル全般を通して、さまざまなサービスを管理する仕組みと体制の構築が不可欠である。ライフサイクルを通じたサービス管理を可能とするサービスリポジトリとして、富士通は「CentraSite」を提供している。

SOAガバナンスの実現

 富士通はこれらのSOAを実現するミドルウェアによって、ビジネスの変化への対応力強化や業務の見える化、および内部統制への取り組みを支援する。

NEWS!
SOA特集
セミナー 富士通が考える「SOA実現のための3つのパターン」

SOAガバナンスに対する富士通の取り組み―9/13・14「Modeling Forum 2007」にて講演
「Modeling Forum 2007」 9月13日、14日に開催された「Modeling Forum 2007」では、富士通のSOAに対する取り組みとして「SOA開発環境による段階的システム構築とSOAガバナンス」をテーマに講演が行われた。SOAを支える富士通のミドルウェアは、モデリングを含むライフサイクル全般を通じてSOAガバナンスを実現するサービスリポジトリ「CentraSite」に代表されるように、実装のみならずモデリングまでも考慮されている。講演では、モデリングを踏まえた上で、ミドルウェアを活用したSOAの代表的な適用パターンとメリットが紹介された。さらに事例を取り上げて、SOAガバナンスの視点から経営課題解決のためのSOA適用やミドルウェア導入のポイントまで示され、その考え方や方法が提案された。講演会場には多くの聴講者が集まり、活況のうちに幕を閉じた。

 

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