「ITの対応力を高め,経営目標と一致させるために,SOAでスピーディーな環境をつくることが重要になります」と,トム・ロザミリア氏はSOAを位置づける。特定の問題を解決する際にも「SOA」という方法でアプローチすべきだと強調し,「すでに5700の顧客が実装スタイルとしてSOAを導入しています」と,SOAの実装が進んでいる現状を指摘した。
ロザミリア氏は「SOAには人材,プロセス,情報,そして接続性とリソースといった5つのエントリーポイントがあります」と,事例を交えながらSOAへの具体的なアプローチを紹介。IBMでは「Smart SOA」というプログラムを用意し,SOAへのアプローチを基本から高度なものまで全体を支援していくという。
最後にロザミリア氏は,「ダイナミックに負荷に対応し,リソースを自動的に配分してくれるSystem z10はSOA実現のための素晴らしい基盤です」とSOAにおけるSystem z10の重要性を強調した。
「System xシリーズは,40年にわたるサーバーの経験をもとに開発された,最も包括的で堅牢なx86サーバーであり,System zシリーズと共存して相互に補完する関係にあります」と,リッチ・ヒューム氏はエンタープライズ・コンピューティングにおけるSystem xシリーズの存在意義を語る。
最近の動向としては,1サーバーに1アプリケーションというパラダイムが崩壊し,複数のアプリケーションを動かすための仮想化が進んでいるという。また,電力や発熱の管理は深刻な問題として注目されており,IBMは10億ドルをこの分野に投資して対応を図っている。
さらにヒューム氏はx86を取り巻く4つの課題を挙げ,IBMとしての解決策を説明した。(1)サーバーの乱立という課題には,xアーキテクチャによるスケールアップ,(2)複雑化に対してはブレードサーバー,(3)エネルギーの効率化のためのソリューションであるBlueCool,(4)管理の煩雑さを解消するには,Directorが有効だという。
ヒューム氏は,「今後,デスクトップのワークロードがデータセンターに移行してきます。ぜひメインフレームで培ってきた経験やノウハウを活用していただきたい」と,同社のxシリーズが提供する数々の先進性が課題解決に貢献できると講演を締めくくった。
「クラウド・コンピューティングは,次世代コンピューティングを支えるニューパラダイムです」とウィリー・チゥ氏は語る。クラウド・コンピューティングとは,次世代インターネットの協業によってハイパフォーマンスなコンピューティング・パワーをオンデマンドで提供しようというものだ。「インターネット上の膨大なコンテンツ,どこからでもインターネットにアクセスできるモバイル機器の急増,マルチコアテクノロジーなどがクラウド・コンピューティングを推進する要因です」とチゥ氏は説明する。
IBMでは,昨年11月に既存システムと先進のシステムをベースに,大規模な拡張性を持つフレキシブルなコンピューティング・プラットフォームとして「BlueCloudオファリング」を発表した。「すでにGoogleなど先進的な企業では,ダイナミックにビジネスニーズの変化に対応できるエンタープライズ・クラウドを取り入れています」と,チゥ氏はクラウド・コンピューティングの重要性を指摘する。
クラウド・コンピューティングによって必要に応じたコンピューティング・パワーを利用できるとともに,ハードウェアや運用のコストを削減することができる。チゥ氏は,ソフトウェア開発やテクノロジー・インキュベーションのために,クラウド・コンピューティングが利用された例を紹介し,次世代エンタープライズ・データセンターにも有効であると説明した。






