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CO2削減が重要な経営課題となり“グリーンIT”が注目される中,Powerシステムの高性能,仮想化技術,高信頼性を生かし,CO2と電力コストの削減を両立させている企業が増えている。PowerシステムがどのようにグリーンITに貢献できるのか。最終回となる今回は「グリーンITへの貢献」という視点からPowerシステムを紹介しよう。 企業のCO2 削減が環境対策の大きな柱に今年6月に可決された東京都の環境確保条例の改正では,全国に先駆けて大規模事業所にCO2排出量削減が義務として求められ,排出権取引制度の導入が盛り込まれた。東京都には全国の1割強を占める約70万の中小規模の事業所があり,これらの業務・産業部門の約6割がCO2を排出していることから,中小規模の事業所に対しても地球温暖化対策を促す制度が設けられた。 商業やサービス業,事務所など,業務部門が排出するCO2の総量は全体の約2割を占める。工場などの産業部門に比べて比率は低いものの,他の部門と比較するとCO2削減への取り組みが進んでいない(図1)。業務部門のCO2削減は緊急の課題であり,東京都が条例を改正した背景には企業の社会的責任を自覚させる狙いがある。 一方,ITの電力消費量は全消費電力の約5%を占め,今後も確実に増えると予想されている。オフィスビルでは,IT機器の電力消費は照明や空調とほぼ同じ割合を占めると言われているが,特に課題となるのが大量のサーバーを設置するデータセンターの電力消費量をどう抑えるかだ。 実際にデータセンターの消費電力の内訳を見ると,空調設備やUPSなどのファシリティ関連の割合が大きく,全体の7割を占める。サーバー内部では,電源装置やメモリー,ファンなどが7割を占め,サーバー負荷という面ではアイドル状態が8割を占める。この対策としては,サーバーなどのIT機器の発熱量を抑えて空調設備への負荷を減らし,効率的にCPUを稼働させて節電を図る必要がある(図2) サーバー統合で台数を減らし,CO2とコストを同時に削減データセンターのCO2削減策の決め手のひとつは,サーバーの消費電力を減らすことだ。サーバーの消費電力を削減すれば,サーバー自体の電力量だけでなく,サーバーからの発熱量も抑えることができ,空調設備への負荷が小さくなる。アイドリングなど電源にかかる電力も削減できる(図3)。サーバーの消費電力を減らすことでデータセンター全体の電力消費量が改善されるのである。 サーバーの消費電力を削減するには,台数を減らすことがダイレクトに効果を生む。サーバーはCPUを使用していないアイドル状態でも多くの電力を消費している。アイドル状態がサーバー負荷の8割を占めているデータからも明白だ。台数が多いままでは様々な工夫を凝らしたとしても,消費電力の大幅な改善は望めない。これがサーバーの電力特性だ。 そこで注目されているのが仮想化技術である。仮想化によって複数台のサーバーを統合することで,サーバーにかかる電力消費量を劇的に減らすことができる。しかも,データセンター全体での消費電力が抑えられ,CO2の削減効果だけでなく,電力コストも大幅に削減できることになる。 Powerシステムには,メインフレーム時代から培われてきた仮想化技術が取り入れられている。複数のOSを1台に搭載できる先進の仮想化技術と,5ギガヘルツという圧倒的なパフォーマンスを誇るPOWER6の処理能力を生かし,稼働率が低い複数のサーバーを1台に統合することが可能だ。 サーバーを統合して台数が減らせる分,運用管理にかかるコストも削減される。Powerシステムによって,消費電力を抑えてCO2の削減に貢献するとともに,電力コストや運用コストも大幅に削減することができるのである。 Powerシステムでサーバーを統合し,グリーンITを実現したユーザー企業すでに多くの企業がPowerシステムによってデータセンターのサーバーを統合し,グリーンITとコスト削減を実現している。 あるサービスプロバイダー事業を展開する企業は,30台あったサーバーをPowerシステム2台に統合して電力消費量を80%削減するとともに,年間総所有コストを45%削減した。そのほかにも,海外拠点のサーバーまで含めて統合し,システムの利用率の改善を図った企業や,サーバー統合によって消費電力を40%削減し,CO2排出量を年間30.5トン削減した企業(図4)など,PowerシステムによるグリーンITの成功事例が数多く生まれている。 こうしたサーバー統合のプラットフォームとしては,高性能であることと仮想化技術が活用できることが求められる。CPUの性能が高ければそれだけ多くのサーバーを集約でき,仮想化技術を活用することで消費電力を削減することができる。しかし,最も重要なポイントは高い信頼性である。サーバーを統合すれば,その分カバーする範囲が広がり,障害が発生した際の影響は大きくなる。 Powerシステムでは,仮想化技術によってアプリケーションを停止せずに筐体が交換できるLivePartitionMobilityなど,高信頼性を確保するためのテクノロジーが随所に取り入れられている点も高く評価されている。高性能,仮想化技術,高信頼性を兼ね備えたPowerシステムは,グリーンIT実現のための理想的なプラットフォームと言えるだろう。
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