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ECMのBPM機能による業務改革とは
IBM FileNetソリューション活用事例 J.B.ハント社

総合輸送企業のJ.B.ハント(本社・米国アーカンソー州)では,2000年から業務改革に取り組み,請求処理関連の3つのアプリケーションを構築して業務プロセスの自動化を推進してきた。そこではIBMのエンタープライズ・コンテンツ・マネジメント(ECM)のソリューションであるFileNetプラットフォームが活用され,既存のコンポーネントを再利用することで,開発コストを抑えながら効率的にECMの適用範囲を広げてきた。

適切な請求処理を実現するために請求書発行システムの開発に着手

J.B.ハントは,創業以来の中心的な事業である長距離トラック輸送に加え,貨物を鉄道で輸送する共同一貫輸送,特定の顧客との契約に基づいて輸送ニーズに応える専属輸送契約サービス,運びたい荷物がある荷主と対応できる輸送業者を仲介する統合キャパシティサービスの4つのビジネスを展開している。

J.Bハント本社 米国アーカンソー州にある総合輸送企業「J.B.ハント」の本社

同社の強みは顧客が必要とするあらゆるタイプのサービスをワンストップで提供できることにある。当然,取引内容は多岐にわたり,請求業務も複雑になる。「当社は数年前から,業務改革のためにいくつかのビジネス上の緊急課題に取り組んできました。そのひとつが請求書発行システムです。2000年当時,当社の持つ情報に基づいて,適切なタイミングで正しい金額を顧客に請求することは実に大変な作業でした」と同社のエンニアリング・グループ マネジャーのタレク・タハ氏は語る。

タレク・タハ氏エンジニアリング・グループは社内向けのコンサルティング部隊であり,社内の業務の効率化を支援する役割を担う。タハ氏のグループは,請求書発行プロセスと事務管理プロセスを受け持つ事務管理グループとバックオフィスグループの一部を支援している。

同社では2000年から大規模な改革プロジェクトの検討を始めているが,最初に着手したのが請求書発行システムである。「収益を把握するにも手作業に頼る部分が多く,効率アップを図るためにはなんらかの自動化が必要でした」とタハ氏は混乱していた当時の状況を振り返る。そこで同社は,IBMのエンタープライズ・コンテンツ・マネジメントに注目し,業務改善の武器としてIBM FileNetプラットフォームを選択した。

タハ氏は「最も堅牢なプラットフォームでありながら,拡張性が高く,当社の将来の機能強化をすべてサポートできると考えました。当社と一緒に成長してくれるだろうと感じたのです」とFileNetプラットフォームを選択した理由を語る。

ECMの成果を確認したうえで適用範囲を順次拡大

FileNetプラットフォームによって進められた請求書発行システムはすぐに大きな成果を上げる。FileNetプラットフォームのECMの機能の一部を活用しただけで,6名いた請求書担当者を1名に減らすことができた。「自動化された請求業務を"ノータッチ請求"と呼んでいますが,現在,その割合は最大で95%に達しています」とタハ氏はECMの効果を強調する。この請求システムをベースに同社は順次ECMの適用範囲を広げてきた。

ECM適用の第2段階は,請求書発行システム導入の2〜3年後に開発されたDrayNetである。「DrayNetは,キャリアー(運搬業者)からの運搬情報に基に,自動的に業者への支払いを実行するシステムです」とタハ氏は語る。

運搬業者に発注する仕事はDrayNetシステムに登録され,業者はWebサイトをチェックするだけで,発注された作業を引き受けたり,断ったりできる。仕事が完了した時点で,業者が運送証明書をスキャニングしてシステムに登録し,同社はそのスキャニングデータにインデックスを付加してFileNetに作業完了データを送る。データは自動的に検出されこのデータに基づいて小切手が自動的に作成され,業者に郵送されるという仕組みだ。

「DrayNetは,輸送業者に幅広く歓迎されました。基本的にはシステム上で業者に発注された仕事をすべて獲得できるからです。社内の人間にも好評です。業者への支払いに人手は一切かかわっていません。このため,そこで働いていた社員をより付加価値の創出できる仕事に異動させることができます」とタハ氏は,DrayNetが大きな成果を上げていることを強調する。

これらの実績をもとに開発されたのが,ドライバーの遅延滞留情報を自動的に捕捉する「HAWK Power Detentionシステム」(HAWK)だ。「ドライバーの滞留は当社にとって重要な問題です。稼働率を高くしなければドライバーの収入も減り,離職率に関わってきます。顧客は,契約によって合意した時間を越えて,長時間にわたってドライバーを待機させることがあります。その場合は,時間あたりの料金を顧客に追加請求できるよう,顧客と契約していますが,このような時間超過をひとつ残らず把握することで,顧客が当社のドライバーを最優先に対応するように動機づけ,ドライバーの稼働率を高めたいと考えました」とタハ氏は,同社におけるHAWKの重要性の高さと開発の目的を説明する。

bunner




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