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グリーンITフォーラム 2008 Autumn Review
アラクサラネットワークス:省電力化や自律電力制御などの新技術でネットワーク機器自体のグリーン化を推進
高信頼のルーター/スイッチ製品を自社開発し,提供しているアラクサラネットワークス。同社では,ネットワーク機器が消費するエネルギーを削減すべく,ルーターやスイッチの省電力化を実現する技術開発に注力している。代表例として,機器内の処理エンジンを統合した集中アーキテクチャなどが挙げられる。また,通信トラフィックの量に応じて,ネットワーク機器自体が動的に省電力モードに切り替えて稼働する自律システムの実現も視野に入れている。

環境負荷の軽減には,ネットワーク技術の活用も有効となる。テレワークやテレビ会議を利用した通勤,出張に必要となるエネルギーの削減,またSCMやセンサーネットワークによる生産・物流最適化などが,それに当たる。「つまり,“Green by Network”による省エネ対策です」とアラクサラネットワークスの林 剛久氏は話す。

しかし,ネットワーク活用による省エネ対策の効果をより大きなものにするには,ネットワーク機器そのものが消費するエネルギーにも目を向けなければならない。「経済産業省は,急増する通信トラフィックがエネルギー消費を押し上げ,ネットワーク機器の電力消費は,2025年に現在の13倍に達すると試算しており,この問題も見過ごせません。つまり,低消費電力機器や省電力モードを搭載した機器の導入および検討が求められているのです」と林氏は強調する。

高速パケット処理と省電力を両立

そうした事態に対し,アラクサラネットワークスが推し進めてきたのが,ルーターの電力効率を改善する“Green of IT”のアプローチである。

同社が提供するフォールト・トレラント・スイッチ「AX6000S」ファミリは,パケットの処理回数が増大し,消費電力が増える従来の分散アーキテクチャを抜本的に見直し,処理エンジンを1つに統合して,クロスバースイッチを不要とする集中アーキテクチャを採用しました」(林氏)。さらに,高速メモリ/インタフェース,ワンチップ化などの最新技術を組み合わせて,「同ファミリは,自社の従来型製品と比較して,1Gbpsあたりの消費電力を21%削減しています」(林氏)。

また,内部の動作クロック周波数を下げて消費電力を低減する「省電力モード」や,OAN機能(ネットワーク機器のAPIを用いる運用管理技術)と連携し,未使用ポートや回線インタフェースへの給電をカットする「待機電力節約機能」もサポートしている。

自律的な電力制御への挑戦

これらの技術に加え,まもなく製品化を予定しているのが,昼/夜等の時刻指定で,かつ,装置をオンラインで省電力モードに切り替える「ダイナミック省電力」機能だ。高速ルーター・スイッチではASICの消費電力の比率が高いため,トラフィックパターンに応じて,エンジンやインタフェースを通常より低い周波数で動作させることで省エネ効果が得られます。他社同等品と比較すると,消費電力はトータルで5割近く削減できます」(林氏)。

また,刻々と変動するトラフィックに応じて,ルーターの処理能力や回線速度をきめ細かく制御し,電力消費を自律的に最適化する「トラフィック適応技術」も研究中だ。この研究は,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンネットワーク・システム技術研究開発プロジェクト」に採択されているという。

同社は,200社以上の企業,団体などが参加するグリーンIT推進協議会のメンバーでもある。「今後も新たなる技術開発を進めて,グリーンITに積極的に貢献していきます」と林氏は力強く語った。

お問い合わせ先
アラクサラネットワークス株式会社
URL:http://www.alaxala.com/

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