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ITproフォーラム 仮想化の全てがわかる一日 Review
マネジメントトラック:日立製作所
上野仁氏 「日立サーバ仮想化機構」と仮想化によるシステム管理への効果
株式会社日立製作所
エンタープライズサーバ事業部
第二サーバ本部Vプロジェクト
プロジェクトサブリーダ
上野 仁
日立では,メインフレームで培ったノウハウをもとに,独自の「日立サーバ仮想化機構」を開発。それを適用したインテルItanium2プロセッサー搭載ブレード(以下Itanium2ブレードと略)と,VMwareを適用したインテルXeonプロセッサー搭載ブレード(以下Xeonブレードと略)の両ブレードサーバー製品群を提供している。Itanium2ブレードは基幹系データベースやERPシステム統合など,一方のXeonブレードはPCサーバーコンソリデーション,テスト/開発環境効率化などに向く。ユーザーは用途に応じた最適な仮想化環境を選べる。
Itanium2ブレードに搭載された
「日立サーバ仮想化機構」
「物理サーバーの利用率向上や台数の最適化,冷却設備負荷の軽減,新業務サーバーの迅速な追加といった情報システム投資上の多くの課題は,仮想化によって解決できます。『仮想化すべきか』から『用途に応じて何を選択すべきか』を考える時期に来ています」と日立の上野 仁氏は述べる。
同社では,ブレードサーバー,ストレージ,ネットワーク機器を1つの筐体に統合し,システム管理ソフトウエアがそれらを一元管理する統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony(ブレードシンフォニー)」を提供。その中のItanium2ブレード用に「日立サーバ仮想化機構」を,Xeonブレード用にVMwareを適用する,大きく2つの仮想化環境を用意している。
独自の日立サーバ仮想化機構の特徴の1つが,I/Oの仮想化だ。自製チップセットにより仮想化を制御するハイパーバイザをアシストし,I/Oオーバーヘッドを低減。アドレス変換などにより,すでに割り当てられたI / O スロットへの他LPAR※1からの不正アクセスを抑止する。
「ハードウエアアシストによるI/O占有割り付けにより,物理デバイスおよびファイルシステムを,LPARから直接参照しながらも高性能,高信頼を担保することができます。また,ゲストOSの標準ドライバをそのまま使用できます」と上野氏は述べる。
他にも,負荷状況に応じてCPUサービス率を動的に変更できる共有モードか性能重視の占有モードを選択できるリソース共有機能(図),特殊なI/Oコマンドを使用するクラスタソフトや標準のファイルシステムを前提とするバックアップソフトを含む既存ソフトウエアから直接アクセスできる高いハードウエア透過性など,特筆すべき点を備える。
図 日立サーバ仮想化機構の特徴(リソース共有)
図 日立サーバ仮想化機構の特徴(リソース共有)
待機系サーバーを削減し
大幅なコストダウンを実現
日立では実運用時に重要となるシステム構築の容易性や運用性にも配慮している。「JP1/ServerConductorを始め,ブレードサーバーやストレージ,ネットワークを統合管理するBladeSymphony Manage Suiteにより,運用管理をトータルな視点から一元化し,迅速な障害対応などを実現できます」と上野氏。
試算では,異なるシステム上で稼働する現用系・待機系を同一ハードウエア上に実装した場合,サーバー数を半減。仮想化により,サーバー購入費やソフトウエアライセンス費用が低減され,仮想化しなかった場合と比較して約36%コスト削減となる。
また,時間帯による負荷パターンが異なるオンラインおよびバッチ処理システムを同一物理サーバー上に構築したところ,システムアイドル時間が削減でき,リソースの有効活用を実現。サーバー台数も集約され,仮想化以前と比較すると,コストは約13%削減となる。
これらの例を紹介しながら,上野氏は,仮想化により投資対効果の改善が明らかになる点を示した。
※1 LPAR:Logical PARtition
お問い合わせ
株式会社日立製作所
TEL:03-5471-3270   URL:http://www.hitachi.co.jp/bds

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