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富士通 ネットワークサービス「FENICS(フェニックス)」 人とビジネスをつなぐ 「Network as a Service」

 Web2.0の登場によってインターネットの利便性は高まり,一般ユーザーのIT利用は急速に拡大しつつある。この流れはエンタープライズ分野へ確実に波及しつつある。富士通では,従来,企業の拠点間を結ぶ役割を果たしていたネットワークが,今後は個人とその人が求める情報サービスをつなぐものと確信,新コンセプトとして「Network as a Service」を展開する。リニューアルしたネットワークサービス「FENICS ll」を核に「スポットキャスト」や「パーソナルアクセスソリューション」といったWeb2.0時代のIT活用を切り拓く新たなソリューションを提供する。

最適なビジネス環境を提供する富士通のネットワークサービス

富士通株式会社 ネットワークサービス事業本部 FENICSシステム統括部長 香川 進吾 氏 富士通でネットワークサービス事業本部FENICSシステム統括部長を務める香川進吾氏は「これまでネットワークは,企業にとって拠点間をつなぐ役割を担ってきましたが,今後は,個人とその人が求める情報やサービスをつなぐもの,つまり,人とビジネスをつなぐ基盤として活用が進んでいくことが期待される」と語る。

 しかし,インターネットをビジネスの基盤として考えると,犯罪者や悪意ある利用者が横行するなど,安全性の面で課題があった。また,日々刻々と変化する顧客のニーズに対し,その都度タイムリーにサービスやコンテンツを提供していくことは,時間的にも,投資面でも課題が多かった。

 そこで富士通では,人とビジネスをつなぐ「Network as a Service」を新しいコンセプトとして共通基盤を展開。香川氏は「認証,EC決済,顧客管理などの基盤を用意することで,変化に即応したビジネスを迅速に開始できる環境を提供する」という。

 具体的なNetwork as a Serviceへの取り組みとしては,SaaS(Software as a Service)ベンダーやSaaSを利用したい企業が迅速に作成できる「SaaSプラットフォーム」の開発,都心部に新たなデータセンター「東京第2システムセンター」の開設,リニューアルしたネットワークサービス「FENICS ll」の3本柱がある。

リニューアルしたネットワークサービス「FENICS ll」 Fenics ll

 他社に先駆けて固定網と携帯網を組み合わせて提供するなど,富士通のネットワークサービス「FENICS」は,お客様の要件や条件に合わせて,最適なネットワーク基盤を構築できるマルチキャリアサービスとして,多くの企業ユーザーから支持を集めてきた。

 「何万社もの業務システムを熟知し,コンサルティングやインテグレーションなど,トータルなケーパビリティを有していることも富士通の大きな強み」と香川氏。2006年に日経コンピュータが実施した顧客満足度調査でも,FENICSは並み居る通信事業者を抑え,見事第一位を獲得している。

 多くのネットワークサービスが,いまだに拠点間を結ぶ役割にとどまっている中,富士通はNetwork as a Serviceの実現に向けて,人が「いつでも」,「どこでも」,「容易に」,「必要なだけ」,「最適な方法で」,ビジネスへ直接つながる基盤「FENICS ll」の提供に動き出す。まず,人とビジネスの間に介在するのがユビキタス端末だ。その具体例として富士通は,ワンセグコンテンツ配信システム「スポットキャスト」と,セキュアなネットワークとパソコン環境を提供する「パーソナルアクセスソリューション」を今春発表している。

 また,リニューアルしたFENICS ll は,グローバル対応も本格化させている。日本企業のグローバル化に合わせ,インターネットを使ったVPNサービスで世界中をつなぎたいというニーズは急速に高まっているが,中国のように通信事情がよくない地域もあって,実現は困難といわれてきた。この世界規模のVPNサービスを,「コントロールが難しいといわれてきた海外のローカルなISPを含め,ワンストップで提供していきたい」と香川氏は語る。

 例えば,VPN上で,パソコンベースのWeb会議システム「Join Meeting」を利用すれば,距離や国境を意識することなく,多地点を結んだ対面型の緊密なコミュニケーションが実現。香川氏によれば,「ドキュメント共有機能を活用すれば,データを両者で見ながらリアルタイムで修正することもできる」という。

 このJoin Meetingは,音声やデータ,映像など,あらゆる情報をIP上に統合する次世代ネットワークNGN(Next Generation Network)上において適用効果を検証するフィールドトライアルも始まっている。

 ちなみにNGN環境では,ネットワークサービスの中で高精細な動画を安定して利用したいというニーズの高まりが予想されるが,富士通は他社をリードする高精細な映像圧縮技術「H.264」で,これに応えていく。

新商品「スポットキャスト」 「パーソナルアクセスソリューション」

 Network as a Serviceという新たな事業コンセプトに基づく商品戦略の第一弾として投入された「スポットキャスト」と「パーソナルアクセスソリューション」にも,注目が集まっている。

 スポットキャストとは,微弱電波による携帯ワンセグ放送で,送信機を設置すれば,今そこにいる顧客の携帯電話にダイレクトに動画像を使用して訴求できるという特長を有す。

 例えば,スーパーマーケットの食材コーナーならば,産地や生産履歴,料理のレシピ,クーポンの配布などへの活用が期待できる。携帯電話のメールやWebアクセスと組み合わせれば,顧客を囲い込むための拡販ツールとしても威力を発揮するだろう。

 「売り場を持っている業種なら,様々な用途が期待できるため,すでに数多くの引き合いが来ている」(香川氏)そうだ。

 アクセスキーをパソコンにさすだけで,セキュアなネットワーク接続が可能になるパーソナルアクセスソリューションの応用分野も幅広い。強力な複合認証(アクセスキー・PC環境・指紋)の実現により,「ID,パスワードを忘れないために,パソコンに書いて貼っておく」といったユーザーの危険な使い方を防止できるほか,「ASP契約者に,パソコンにさすだけで,そのASPサービスにVPNを介して接続できるアクセスキーをを配布し,囲い込みを図る」といった活用方法も考えられる。

 香川氏によれば,「富士通社内では,実際にプロジェクト管理システムと情報共有の仕組みに一部使い始め,効果を上げている」という。

 このように富士通は,商品戦略面でも,安心・安全で,利用者が主人公になれるネットワークサービスの実現に向けた動きを加速させているのだ。

Web2.0の先進的事例として知られる米リンデン・ラボが運営する3Dのバーチャルワールド「Second Life」。このネット上のバーチャルワールドは、世界的に注目を集めて参加者が急増、富士通でも新たなマーケティングツールとして注目している

富士通は 「Interop Tokyo 2007」に出展いたします。 出展物「Network as a Service」の詳しい情報はこちら→

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