このところ,サーバーやストレージのオープン化に伴ってマルチプラットフォーム環境の整備が進み,企業のITシステムは複雑・高度化する一方だ。しかも,企業が扱うデータ量は毎年急激な勢いで増大しており,より大容量で高度なストレージ・システムが求められている。このたび,富士通はマルチプラットフォーム対応のエンタープライズ向けハイエンド・ストレージ「ETERNUS6000」を発表した。同社はすでにミッドレンジ向けストレージ・システム「ETERNUS3000」を発表済みで,今回の発表と合わせて小規模SANから大規模SANまで幅広いニーズに対応できる製品ラインナップが完成したことになる。
ETERNUS6000は従来機に比べると以下のような機能強化を図っている。
1.内部スループットのパフォーマンスを約4〜8倍も向上させた。このため,バッチ処理時間が大幅に短縮されるとともに,業務処理量の増加にも柔軟に対応できる。
2.ディスクは最大1020台(モデル1000の場合)まで搭載可能とし,総記憶容量を従来機の約4倍に向上させた。
3.高信頼性と高可用性を実現する基盤設計で24時間365日の無停止運用を実現する。
4.瞬時にオリジナル・ボリュームのレプリカを作成するアドバンスト・コピー機能により,高速バックアップが可能。業務運用中でもシステムにほとんど影響を与えることなくバックアップを行えるため,バックアップ運用を大幅に効率化できる。
なお,ETERNUS6000は富士通が推進するIT基盤コンセプト「TRIOLE(トリオーレ)」に基づいて開発されている。TRIOLEは「自律」「仮想」「統合」というコア技術により,ネットワーク機器,サーバー,ストレージ,ミドルウエア間のシームレスな連携を促進し,オープン環境におけるシステム全体の最適化と高いサービス・レベルを実現する設計思想である。この結果,システムの管理性向上とリソースの有効活用が可能になり,大幅なTCO削減を実現できるというわけだ。