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Enterprise Server Journal

レポート サーバー統合によるコスト削減を検証する
富士通・間接材購買システム刷新のTCO削減効果を測定する
 富士通は,自社に3種類あった間接材購買システムを,インテル Itanium 2 プロセッサー搭載の基幹IAサーバー「PRIMEQUEST」によって統合し,2006年6月より稼働を開始した。その後,同社とインテルが共同で,サーバー統合によるコスト削減効果をガートナーの手法を用いて精密に測定したところ,年間約2億5,300万円のコスト削減が達成されたことが分かった。従来,統合前と統合後のシステムのハードウエア,ソフトウエア初期投資額を比較した事例は多いが,今回のように運用コストも含めて定量的に分析した事例は珍しい。

 富士通の従来の間接材購買システムは,(1)総務購買,(2)ネットワーク購買,(3)建設購買−−といった3種類が存在していた。しかも,オフコンやIAサーバーなど各種サーバーが12台も混在しており,その全体像をつかむことさえ難しく運用管理も非効率的であった。同社は,それらをインテル Itanium 2 プロセッサーを搭載した基幹IAサーバー「PRIMEQUEST」によってサーバー統合を行った。詳しい背景やシステム構成は,かつてこのサイトで紹介した通りである(先進ユーザー事例 7:富士通)。

 新しいシステムは,PRIMEQUEST 480が2台のクラスタ構成で,OSにはRed Hat Enterprise Linux ASを採用。1台のサーバーを8つのパーティションに分割し,各パーティションは4CPUと16Gバイトのメモリーを搭載。本番環境として4パーティションを使用し,残りの4パーティションは開発環境に使用している。それぞれデータベース・サーバー,Webアプリケーション・サーバー,文書NAVIサーバー,運用管理サーバーである。また,TCO測定の対象範囲には,PRIMEQUESTのほかにシステム間連携サーバー(UNIXサーバー),帳票管理サーバー(UNIXサーバー),帳票出力サーバー(IAサーバー)といった周辺サーバーも含んでいる。

 統合前のシステムでは,およそ4億7,200万円の経費がかかっていたが,新しい間接材購買システムの導入により年間およそ2億1,900万円となり,2億5,300万円(統合前の53.6%)もの大幅な削減を果たすことができた(表)。これをグラフに表したのが,図である。

表●富士通間接材購買システム サーバー統合前後の年間TCO

表●富士通間接材購買システム サーバー統合前後の年間TCO

図●富士通間接材購買システム サーバー統合による年間TCO削減効果

図●富士通間接材購買システム サーバー統合による年間TCO削減効果


 主なコスト削減要因は,
(1)ハードウエア更新による性能向上(サーバー台数削減)
(2)ソフトウエア・ライセンスの最適化
(3)設置場所の削減,電力・空調等の維持コスト削減
(4)運用要員の削減
である。

 (1)のハードウエア・コストは買取正価をサーバーの法定耐用年数5年で均等割りし,保守費用も含むもので,約6割減となった。(2)のソフトウエア・コストは,本番環境のインフラ維持費用としてOS,DBMS,ミドルウエア関連のライセンス費用,およびサポート費用が含まれており,約4割削減した。(3)の施設コストは,サーバーが設置してあるサーバー・ルームの賃借料,サーバーに供給する電力,空調設備などの設置環境維持にかかる費用が含まれる。3カ所に分散していたサーバー・ルームが統合され,サーバー台数が12台から8台に削減されたことで,約8割もの大幅な費用削減を達成した。(4)の要員コストには,「運用サービス要員コスト」と管理要員を中心とした「その他要員コスト」からなり,特に運用サービス要員コストは削減額 約7,900万円と最も削減幅が大きいものとなった。

 このように,サーバー統合はTCO削減に非常に効果的であることが実証された。

詳細レポートのダウンロードはこちら



INDEX
先進ユーザー事例
1
サークルKサンクス
オンメモリーDBで高速バッチ処理
3年間で約30%のコスト削減を

2
芝浦工業大学
大規模DBとAPサーバーを1台に集約
全学8000人の長期IT基盤を構築

2
コニカミノルタホールディングス
Windows環境のSAP基幹システムを 32ビットから64ビット環境へ刷新

2
滋賀銀行
柔軟性と拡張性に加え堅牢性を評価
次期基幹系システムにLinuxを採用

5
TKC
顧客の事業活動をノンストップ支援へ
最高レベルの業務継続性を確保

自然科学研究機構
分子科学研究所
従来の16倍もの大幅な性能向上を実現
性能とコストのバランスも追求

7
富士通
間接材購買システムを再構築
年間11億円のコスト削減が可能に

8
津市役所
住民情報のDBサーバーを64ビット化
システムの安定運用とサービス向上

特集
フォトレビュー
デュアルコアItanium2搭載の
新世代機を解剖する

インタビュー
富士通 経営執行役
サーバシステム事業本部長
山中 明 氏

レビュー
アプリケーション・プラットフォーム

レポート
サーバー統合による
コスト削減を検証する

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