豊富なカスタムメイドメニューで,ユーザに最適な1台を提供する東芝のモバイルノートPC「dynabook SS RX」。新たに,日本全国どこでもインターネットに接続できる「広域無線通信(ワイヤレスWAN)」や,ノートPCで世界初となる「128GBフラッシュメモリドライブ」も選択可能となった。高い堅牢性を誇る超軽量薄型ボディーや長時間駆動といった強みをより生かしつつ強化したRXの最新ラインアップは,業務の生産性をさらに飛躍的に向上させることだろう。
Part1で紹介した東芝「dynabook SS RX」シリーズのラインアップに,新モデルが加わった。強化ポイントは大きく2つ。「広域無線通信(ワイヤレスWAN)機能」と「128GBフラッシュメモリドライブ」を搭載した点だ。
まず,今回の新モデルが搭載したワイヤレスWAN機能は,いちいち無線LANスポットなどを探す必要もなく,営業先でも出張先でも,いつでもどこでも思いついたときに快適にインターネットを使うことができるようになる。これにより,どこにでも持ち出せるdynabook SS RXのモビリティ性能がさらに活きるようになる。外出先でこなせる業務の幅も大きく広がるだろう。
本体内部にKDDIのCDMA 1X WIN通信モジュールを内蔵したことにある。これにより,国内人口カバー率99.9%のauのネットワークを使って,下り2.4Mビット/秒,上り144kビット/秒のベストエフォート型通信が利用できるようになったのだ。後付けで挿入するカード型の無線アダプタと違い,出っ張ったアンテナを何かにぶつけて壊してしまうようなこともなく,うっかり無線カードを持っていき忘れる心配もない。
このワイヤレスWAN対応を実現するに当たっては,東芝がノートPCで長年培ってきた無線実装技術が活用されている。もともとdynabook SS RXの筐体は,次世代高速通信WiMAXも含めた複数の無線アンテナを内蔵できる設計となっているが,それを可能にしているのが1本で複数帯域を受信できる独自開発のマルチバンドアンテナだ(図)。
これは,通常は2本必要なワイヤレスWANのアンテナや,3本必要なIEEE 802.11n無線LANのアンテナを,それぞれ1本にまとめて薄型ボディー内に収めることができる仕組みのこと。アンテナ類は,すべて高感度受信が望める液晶パネル上部の高い位置に配置し,ボディーもその周囲だけは電波が透過しにくいマグネシウム合金ではなくプラスチック材質を採用するなど,細かい配慮が行き届いている。
一方のフラッシュメモリドライブは,記憶容量を既存モデルの64GBから128GBに引き上げた(写真)。一般的なノートPCのHDDと比べても,まったく遜色ない容量だ。しかも,容量を倍増させてもメモリモジュールのサイズや重量は従来と同じに抑えたため,19.5mmというボディーの薄さや標準バッテリーパック装着時に最小768gという軽さもそのまま保つことに成功している。
これを実現したのも,やはり東芝独自の高密度実装技術だ。1素子あたり2ビットのデータを記録できる多値技術対応のNAND型メモリを採用。アクセス性能もDRAMキヤッシュと連携した独自開発のコントローラによって,従来のフラッシュメモリと同等の読み出し100MB/秒,書き込み40MB/秒を実現している。
フラッシュメモリドライブのメリットはPart1でも紹介した通り,OSやアプリケーションの起動やデータアクセスを高速化できるほか,機械的動作を伴わないため振動や衝撃にも強く,クラッシュによるデータ消失リスクを軽減してくれる。ドライブ自体の消費電力が低いのに加え,データアクセスの高速化によってCPUの負荷も軽減して二重の省電力化にも貢献。それによって,大容量バッテリーパック装着時に最長12.5時間の長時間バッテリ駆動も実現している。常に持ち歩くモバイルPCには打ってつけのストレージ媒体といえる。
以上のように,内蔵ワイヤレスWAN機能と128GBフラッシュメモリドライブという新技術を加えたdynabook SS RXは,使いたいときにすぐに使える機動性と快適性をさらに向上させ,東芝が標榜する「true mobility」の具現化をさらに推し進めるモバイルノートPCに仕上がっている。社員の生産性向上というハードルを課せられたシステム部門にとっても,見逃せない製品といえるだろう。
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