3番目のセッションは,SOAの強力な推進企業として知られるマイクロソフト株式会社(以下,マイクロソフト)から,システムテクノロジー統括本部 アプリケーションプラットフォームテクノロジー本部 エバンジェリスト 佐藤直樹氏が登場,「マイクロソフトの最新テクノロジ戦略と開発技術のロードマップ」と題して講演を行った。
佐藤氏は冒頭,今日のITマーケットを俯瞰すべくコンピューティングの変遷を振り返り,企業における情報システム利用とコンシューマーのコンピュータ利用との境目がどんどん透過的になっていることを指摘。コンシューマーに広まったテクノロジーが企業情報システムに受け入れられるスピードが上がっているとした。そうした中で,今最も影響力の大きいキーワードはSaaS
(Software as a Service)であり,Web2.0であり,SOAであるという。
インターネット環境下でのコンピューティングにおいて,クライアント上で実行されるソフトウエアとホスティングされたサービスは対立関係の構図の中で語られてきたが,今日はソフトウエアとサービスをプラスの文脈で語るべきだと佐藤氏は語る。自社ノウハウの投入ができ,オフラインでも動かせて高速レスポンスが可能なソフトウエアと,運用負担の軽減,最新状態の維持などが可能なサービスは適材適所で利用するのが最良なのだ。このソフトウエアとサービスが融合し相互に連携するプラットフォーム「Software
+ Services (S+S)」が新たなパラダイムとしてこれからの主流となることを紹介した。
自律したサービスを組み合わせてシステムを構築する柔軟なアーキテクチャであるが故に,マイクロソフトは早くからSOAを推進してきた。適用に向けて,既存業務の分析からサービス抽出までを行うオリジナルの分析設計手法もすでに確立し,同社の展開するすべての製品・技術がSOAに関連しているという。SOAにおいて,COBOLプログラムはマイクロソフト・プラットフォームにおいてそのままビジネス・ロジックとして機能でき,次期Visual
Studio 2008で登場する.NET Framework 3.5においても,既に次世代のユーザーエクスペリエンスを含めた強力な連携イメージが確立されていると紹介。このように動的かつ緩やかに連携したシステムこそが次世代企業情報システムの方向性だと力説した。
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