
2003年11月13日、インターシステムズジャパン主催によるソリューション・セミナー「CACHÉ FORUM 2003」が東京・品川プリンスホテルで開催された。世界的なシェアを確実に伸ばしている同社のデータベース「」について、その先進的な事例を中心に、画期的なアーキテクチャと性能などが紹介された。セミナーの最後には、来日した米国InterSystems社ソフトウェア開発担当取締役Robert Nagle氏によるビジョンとメッセージも伝えられた。

InterSystems社は、革新的なデータベース製品を中心としたグローバルビジネスを展開しており、自体も世界88カ国で10万システム以上の導入実績を誇る。その日本法人であるインターシステムズジャパンが主催した今回のセミナーでは、日本国内でによる優れたソリューションを構築してきたトップクラスのSIベンダーやパートナーが、その先進的な事例を紹介。の速さや優れたパフォーマンスを来場者に知ってもらう場となった。
セミナーは、同社代表取締役社長の坂寄嗣俊氏による挨拶の後、「オブジェクト指向に基づくアプリケーション開発とデータベース」と題した基調講演が行われた。講演者の豆蔵取締役の萩本順三氏は、オブジェクト指向開発の効率性と有用性について解説し、データベースとのシームレスな開発が重要であると述べた。さらに、インターシステムズジャパン シニアコンサルタントSEの佐藤比呂志氏が、次世代データベースとしてのの特長を紹介した。そしてによるソリューションを実際に構築している立場から3つの事例が紹介された。
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セミナーで挨拶に立ったインターシステムズジャパン代表取締役社長の坂寄氏と(左)米国InterSystems取締役のNagle氏(右) |
Webロボットと全文検索への適用例
最初に講演したのが、環境総合研究所の大西氏。同研究所は、環境科学や環境政策の専門家によるシンクタンクで、大気汚染や水質汚濁などの自動情報収集システム構築や、学術関連のデータベース構築業務などを行っている。今回は、国際日本文化研究センターでを活用した統合検索システムを構築した事例を紹介した。
国際日本文化研究センターは、日本文化に関する国際的・学際的な総合研究などを目的として、1987年に文部省大学共同利用機関として設置された。同センターでは、すでに過去から蓄積してきたデータベースに、さまざまな文献や研究資料を蓄積してきたが、これらを串刺しにして統合的に検索するシステムを必要としていた。
そこで、環境総合研究所では、既存のデータベースを総合的に検索するためのシステムとしてを採用し、のM言語/ Object Scriptによって、自動的にデータベースから情報を収集し検索用のデータベースを更新していくWebロボットを構築した。ツリー型をベースにした柔軟な構造を持つにより、効率と拡張性・保守性のバランスをとる形になっている。「特殊な事例なので、そのままの適用は困難ですが、個々の技法を組み合わせての横展開も可能」と大西氏は話した。
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株式会社環境総合研究所
大西行雄氏 |
CACHÉによる図書館ソリューション
丸善では、1983年から社内システムとしての運用を開始しており、20年という長い利用実績がある。1986年にはすでに大学向けの図書館システムとして、によるアプリケーションを開発し納入している。同社では事業の関係から、図書館との関係が深く、そのサービスの一環として蔵書している図書を的確に検索できる図書館ソリューションを開発し販売してきた。
「図書の検索では、特定の形式にすべての書籍データを登録することが困難なため、の柔軟なデータ構造と大規模データに対する高速な検索能力の利点を活かしたシステムを開発してきました」と山本氏。また、マルチプラットフォーム対応である点も高く評価しているという。システムを導入する顧客の要求や予算に合わせて、プラットフォームを柔軟に選べるため、単独のソースコードで大規模から中小規模まで対応し、さまざまな図書館の需要に応えてきたというのだ。
そして、カスタマイズを前提としたオーダーメイドによるシステム開発とパッケージシステムを得意とする同社にとって、何よりもの提供する開発環境が、システムベンダーとしての競争力を高めることにつながっている。さらに、Webアプリケーションとの親和性や多言語対応なども、図書館システムにとっては重要な要素となっている。
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丸善株式会社
コンテンツ&ソリューションシステム事業部
文教ソリューション営業推進部 部長
山本秀幸氏 |

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