IT Pro Special : ポストリレーショナルデータベースで実現する最新活用事例 CACHE

事例紹介 浜松医科大学付属病院

木村 通男氏
株式会社パルタック
取締役 情報システム本部長
道端 良作氏
「Caché」は、多次元データエンジンをはじめとする独自のデータベース・アーキテクチャによって、高速かつスケーラビリティに富んだデータアクセス環境を実現するポスト・リレーショナル・データベースである。日用雑貨卸売業のトップ企業であるパルタック社では、メインフレームからオープンシステムへの移行に際してCachéを全面的に採用した。導入の結果、業務のスピードアップ、納品精度向上などの局面で大きな成果を上げている。

複雑な臨床情報の検索を実現するためにCacheを導入
 卸売業界においては、昨今の企業間競争の激化により、競争力を持った一部有力企業へのビジネスの集約化が進んでいる。その結果、パルタック社では現在、国内外のメーカー約1400社の約4万品目にものぼる商品を常時取り扱っており、全国約4000店のドラッグストア、コンビニエンスストアなどの小売業者に商品を供給している。その事業規模は、2002年度の売上高で3600億円となっている。
 こうした非常に多数のメーカーと小売店の間にあって、きわめて多品目にのぼる取り扱い商品の効率的な流通を実現することが必要になる。そのために同社では、商品の受発注や出荷、ピッキングなど基幹業務のすべてを網羅する「SAMS」と呼ばれるネットワーク型のEDI対応総合卸システムを、すべて自社開発により展開している。そして、その中核となるデータベース・システムとして採用されているのがインターシステムズの“ポスト・リレーショナル・データベース”「Cach
é」である。
 パルタックのこのシステム自体は、同社が1998年4月に合併した「新和」において構築されていたシステムを原型としたものとなっており、それが今日に引き継がれた形だ。新和では、システムにかかわるコスト削減と業務のさらなるスピードアップを目的として、94年から4年の歳月をかけて、従来のメインフレームによる基幹システムを、PCサーバーによるクライアント/サーバー型システムへのオープン化を実現した。その際、データベースとして選択したのがCach
éだったのである。
 新和の時代から今日に至るまで一貫してシステムの構築にかかわってきたパルタック 取締役 情報システム本部長の道端良作氏は、「データ構造が可変長で非常に柔軟性が高いことに加え、きわめてコンパクトで高速な処理が可能である点に大いに注目しました」とCach
é 採用のポイントを語る。事実、オープンシステムの構築にあたっては、業務のスピードアップが重要な眼目のひとつとなっており、そうした観点からリレーショナル・データベース製品をはじめとしてあらゆる可能性を探ったが、Cachéの圧倒的なパフォーマンスに対して比較検討の対象となる製品は存在しなかったというわけだ。
 そして実際にCach
éを導入してみたところ、「たとえば、夜間バッチによって行っている小売店に対する出荷予測の処理が、メインフレーム上では約3時間かかっていたのに対し、Cachéを用いることで、数分で終了してしまうという成果を上げることができた」(道端氏)という。もちろん、こうした事実は単に処理時間を短縮できたというだけではなく、たとえば従来週単位の予測であったものを、各曜日など日単位に行うことも可能となるなど、業務の精度を向上させる結果にもつながっている。
 一方、Cach
éの採用は開発工数の大幅な削減という面でも大きな成果を上げている。メインフレームからオープンシステムへの移行に際しては、業務アプリケーションの全面的な書き換えを行った。具体的には、従来のCOBOLや4GLで記述されたものを、改めてCachéのスクリプト言語を用いて再構築したのである。その結果、「ユーザーインタフェース部分を除く全基幹業務のロジックについてのソースコードサイズが、かつての受注や発注などのひとつのサブシステムくらいの大きさにまで縮小できた」(道端氏)という。また、ステップ数が激減して迅速な開発が可能となったことはもちろんだが、「プログラムが記述しやすく、COBOLや他の言語のプログラマーでも速やかに取り組むことができた」とCachéの提供するスクリプト言語の学習の容易さと生産性の高さもメリットとしてあげる。

最も高度な検索機能と高速レスポンスを実現
 現在、パルタック社の総合卸システム「SAMS」は、全国に存在する同社の支店やデータセンターなどの各拠点に順次、展開されている。システム構成は拠点の大小によって異なるが、比較的小規模の拠点ではCachéが置かれたDBサーバーに対してクライアント/サーバー型でユーザーがクライアントからアクセスする形態と、Webサーバー経由でブラウザを介してアクセスする形態のふたつがある。これに対し大規模な拠点では、CachéのDBサーバー、APサーバー、Webサーバーの3階層システムが構築されている。WebサーバーにはWindows NT/IISとLinux/Apacheがそれぞれ用いられており、DBサーバーはすべてクラスタによる冗長構成となっている。
 このシステムで処理される典型的な業務の流れを追ってみると、EDIによって送信されてくる大量の受注データから在庫データにアクセスして引き当て処理を行い、出荷データをバラないしはケースのピッキングシステムに引き渡すという形となる。言うまでもなく、システムにはこれらの処理を迅速に実行するための高度なパフォーマンスと、ビジネスの拡大に伴って、さらに増大し多様化する商品や取引先についての情報を確実に管理するためのスケーラビリティ、およびデータ構造の柔軟性が要求される。パルタックでは、システム内のすべてのデータベースにCach
éを採用することにより、こうした厳しいシステム要件に応えている。いわばCachéこそが、同社の誇る99.999%の納品精度の裏付けとなっているといっても過言ではないだろう。
 また同社では「こうした基幹系業務に加え、企業戦略における意思決定支援のためのデータウエアハウスを構築しており、そちらのシステムもCach
éを中心に展開している」(道端氏)という徹底ぶりだ。具体的には、利用している分析用アプリケーションからODBCを介してCachéにアクセスするという形がとられている。
 このように、今後も同社では、ますます複雑化、肥大化を遂げるシステム上のデータを管理するあらゆる局面においてCach
éを利用していく構えで、このことからも同社のCachéに対する信頼の大きさと期待の高さをうかがい知ることができる。


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CACHÉ FORUM 2003 レポート


浜松医科大学附属病院
株式会社パルタック
慶應義塾大学メディアセンター

■Cachéのテクノロジー

eアプリケーション用のポスト・リレーショナル・データベースであるCachéは、刻一刻と過酷になるWebアプリケーションの要求に対処できるよう最適化されています。また、大規模なWebアプリケーションに画期的な性能を発揮します。最新のオブジェクト・テクノロジーに支えられた高速アプリケーション開発環境は、Internetスピードによる開発作業を可能にします。Cachéの超高速SQLは、リレーショナル・システムの20倍の性能を誇り、そのマルチディメンショナル・アプリケーションやデータ・サーバーは電光石火のスピードで機能します。


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