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BI/CPMセミナー「見えるシステム」で実践する経営・業務改革 Review

情報系とトランザクション系が融合 全体最適、リアルタイム、イベント駆動が鍵 テックバイザージェイピー代表 弁理士栗原潔氏

「テクノロジーの進化および経営環境の変化を背景に、企業の情報系システムにはこれまでと異なる新しい考え方が必要とされています」と、先進的ITに関するコンサルティングなどのビジネスを手がけるテックバイザージェイピーの栗原潔氏は述べる。講演では、「全体最適」「リアルタイム」「イベント駆動」という3つのキーワードを掲げ、それらを軸に情報系システムのあり方に関する実践的な提言を行った。

 「情報系システムにおいても、高可用性やリアルタイム処理への対応が要求され、トランザクション処理系システムとの境界が曖昧になっています。両者の特性を兼ね備えた融合領域の重要性が注目されます」とテックバイザージェイピーの栗原潔氏は分析する。そして、今後の情報系のあり方を考える際に役立つのが、「全体最適」「リアルタイム化」「イベント駆動化」の3つであると語った。

 まず、情報系システムの全体最適化においては、特定分析アプリケーション向けに構築された専用データベース(独立型データマート)の乱立を見直し、データ・ウエアハウスを中心としたアーキテクチャを構築することで投資対効果を改善できるという。「ただし例外のコントロールが重要。独立型データマートを最小化しつつ、データ整合性とパフォーマンスおよび実装負荷の適切なバランスをとることが必要です」と述べた。

 また、全体最適と切り離せない関係にあるのがリアルタイム化だ。「サプライチェーンなどで情報を適切なタイミングで提供する“リアルタイム化”が重要です。ミリ秒単位の場合も月単位の場合もあるでしょう。どの程度の処理遅延が“リアルタイム化”において許されるかは、ビジネス要件で決定されます」と指摘した。


センサー技術の進展などによりイベント駆動化が実用段階に

 一方、リアルタイム化を進める場合に、イベント駆動化を実装の検討対象に加える機会が増えてきた。現実の世界はイベント駆動型で動いており、もともと業務の自動化に適したモデルだった。それが、センサー技術の進化や情報量の増加により急速に重要性が高まっているという。

 「情報系システムにおけるイベント駆動型コンピューティングの活用においては、まずはビジネス的な事象のアラート型配信にフォーカスし、そこから複合イベント処理やBAM(Business Activity Monitoring)といった複雑なアプリケーション形態の活用を検討すべきです」と栗原氏はいう。

 さらに今後は情報系とトランザクション系の融合、全体最適化、リアルタイム化、イベント駆動化の進展によって、従来のカテゴリには収まりきらない斬新なソリューションが短期的に数多く登場するだろうと見る。

 「既成概念にとらわれず、他社に先んじたサービスを創出する能力が今まで以上に求められるようになります」と栗原氏は将来を展望する。

ITトレンドの根底にある3つの要素 情報系システムの位置づけの変化
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