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Part4 危険3:パスワード漏えい---裸でパスワードを流さない
出典:日経NETWORK 2003年6月号
52ページより
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 無線LANアクセス・ポイントなど,インターネットにつながる環境があれば,持ち歩いている自分のパソコンからメール・サーバーに簡単にアクセスできる。しかし,そこには思わぬ落とし穴がある。メール・サーバーへのログインにはユーザー名とパスワードを送るが,その肝心なパスワードが暗号化されないのが普通なのだ。このため,クラッカなどにパスワードが漏れてしまい,不正利用されるかもしれない。 プロバイダのメール・サーバーから受信メールをダウンロードするときに,メール・ソフトはPOP(ポップ)というプロトコルを使う。このPOPは,メール・ソフトがメール・サーバーにテキスト形式のコマンドを送り,その応答をサーバーから受け取ることで成り立つ,単純なプロトコルである。 ユーザー名を送るときはUSER(ユーザー)というコマンドのあとにユーザー名が続くパケットを送る。同じように,パスワードもPASS(パス)コマンドの後ろにパスワードを続けて送る。クラッカが送受信パケットを傍受すれば,ユーザー名やパスワードは簡単にわかってしまうのである(図1)。 ひとたびパスワードが漏れれば,クラッカにメール・サーバーを自由に利用されてしまう。受信メールが勝手にダウンロードされて,中身を読まれるのは当たり前。迷惑メールやウイルス入りメールなどをばらまくために利用されたりもする。POPによるパスワード認証は,受信のときだけでなく,メールを送るときにも使うことがあるためだ。 しかも,クラッカが他人のメール・アカウントを勝手に使っていることは気づきにくい。プロバイダのメール・サーバーは,正しいパスワードを使ってアクセスしてきたユーザーは正規ユーザーだと見なす。このため,知らないうちに何カ月も自分のメール・アカウントが他人に不正利用され,ほかの人に悪さをしていたといった事態になりかねない。 出先からのアクセスが危ないただ,「丸見え」といっても,いつも危険というわけではない。 パスワード漏えいの危険があるのは,外出先からのアクセスだ。ホテルのブロードバンド接続サービスや,無線LANアクセス・サービスなどを利用するときである。 さらに危険なのが,いつも自分がアクセスしているプロバイダのメール・サーバーへ海外からアクセスするときである。国内プロバイダが用意している海外接続サービスは,現地のプロバイダのネットワークを使ってインターネットにつなぐ。現地プロバイダの中には,セキュリティ意識が低いところもある。実際,海外のプロバイダ経由で日本へアクセスして,パスワードなどが盗まれる事件が,たびたび起こっている。 つまり,メール・サーバーまでの途中に信頼できない第三者が介在したり,無線LANのように簡単に傍受できる区間がある場合は,パスワード漏えいの危険にさらされていると考えるべきである。 逆に,自宅からアクセスするのであれば,危険はさほど大きくない。メール・サーバーまでの間に経由するプロバイダは1社だけになるからだ。会社のパソコンから社内のメール・サーバーへアクセスするケースも,ほぼ同じである。
>>暗号化のしくみAPOPを使え!
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