ITエンジニアにとって,会計を学ぶことは様々な利点がある。例えば,業務システムを開発する際,会計システムとのデータ連携を円滑に行えるようにするうえで,会計知識が役に立つ。さらに経営層やマネジャーの視点に立って,IT投資を提案する際にも,会計知識の有無が物を言う。つまり会計知識は,ITエンジニアにとって重要な武器になる。

 そこでここでは,ITエンジニアが知るべき会計知識の基本を解説する。まずPart1で改めて,ITエンジニアが会計を学ぶ意義を紹介する。そのうえで,Part2で露天商という単純な事業を通じてストックとフローという会計の根本的な仕組みを解説する。さらにPart3で,実際に企業が行う会計処理の概略を示す。

Part1 ITエンジニアが会計を学ぶ意義 
Part2 会計の基礎知識 
Part3 企業が行う会計処理の仕組み