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日経BPガバメントテクノロジー・メール           第237号 2009/01/13
                                     http://govtech.nikkeibp.co.jp/
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┏━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 【1】「ITpro 電子行政」ウェブ新着ダイジェスト
   ── 木下敏之の「自治体を変えるヒント」
       第6回 自治体CIOは教育の情報化にも口を挟むべき
   ── 総合窓口実現のためのABC
       第6回 総合窓口も見た目が大切
   ── 再入門:韓国の電子政府
       第4回 国会・司法・人事・外交通商の情報化について
   ── 電子行政:キーワード
       地上デジタル放送
 【2】電子自治体NEWSピックアップ
   ── 「情報システム調達のための技術参照モデル(TRM)」の公表及 ほか
 【3】コラム・上山信一の「続・自治体改革の突破口」
   ── 第84回 第84回 今年、ぜひ読みたい10冊(上)
 【4】セミナー&イベント
      ── 渋谷から発信するICTの活用と都市型行政サービスのあり方
 【5】編集後記/編集部からのお知らせ

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 【1】「ITpro 電子行政」ウェブ新着ダイジェスト
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◆木下敏之の「自治体を変えるヒント」◆                            2009/01/05
第6回 自治体CIOは教育の情報化にも口を挟むべき
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 自治体のCIOは市長や知事部局のCIOですので教育委員会の専管事項である公立学校
の情報教育に直接の権限はありませんが、その充実について、遠慮することなく意見
を言うべきです。

◎全文はこちらでご覧いただけます
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20081225/321977/?ST=govtech
◎木下敏之の「自治体を変えるヒント」 バックナンバー
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/bn/mokuji.jsp?OFFSET=0&MAXCNT=20&TOP_ID=296073

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◆総合窓口実現のためのABC◆                                       2008/12/26
第6回 総合窓口も見た目が大切
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 窓口スペースの確保と並行して検討すべきなのが、来庁者にとって、分かりやすく
案内ができる「顧客目線」での使い勝手の良い総合窓口を設計することである。今回
はそのためのポイントについて検討したい。

◎全文はこちらでご覧いただけます
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20081222/321876/?ST=govtech
◎総合窓口実現のためのABC バックナンバー
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/bn/mokuji.jsp?OFFSET=0&MAXCNT=20&TOP_ID=284865

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◆再入門:韓国の電子政府◆                                     2008/12/26
第4回 国会・司法・人事・外交通商の情報化について
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 韓国国会の電子化については、「立法統合知識管理システム」が構築されるなど、
継続的な情報化投資が行われてきた。この立法統合知識管理システムとは、国会議員
をはじめ、各常任委員会や特別委員会での立案、審議、監査といった議員活動に必要
な資料を効率的に収集・活用するためのシステムである。加えて、政府や国民に国会
活動に関する情報サービスも提供する。

◎全文はこちらでご覧いただけます
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20081225/321995/?ST=govtech
◎バックナンバー
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080911/314606/?ST=govtech

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◆電子行政:キーワード◆                                          2009/01/06
地上デジタル放送
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 地上デジタル放送とは、地上波のUHF帯を使用したデジタル放送で、2011年7月24日
までに移行完了し、現行のアナログテレビ放送を終了する計画となっています。放送
のデジタル化によって可能となるデータ放送や携帯端末向け放送、サーバ型放送等
は、防災や医療、教育等の公共分野での新たなサービスの提供に寄与することが期待
されています。

◎全文はこちらでご覧いただけます
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Keyword/20081225/322033/?ST=govtech
◎電子行政:キーワード バックナンバー
http://itpro.nikkeibp.co.jp/govtech/bn/bnsearch.jsp?BID=1128&OFFSET=0&MAXCNT=50

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 【2】電子自治体NEWSピックアップ
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◎除籍・改製原戸籍データ化及び戸籍システム更新業務の実施について
(甲府市、2008/12/26)
http://www.city.kofu.yamanashi.jp/contents/content/view/6473/87/
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◎政府調達に係る苦情の受付及び処理の状況:苦情に係る調達機関名及び購入等件名
:国土交通省自動車交通局 次期自動車登録検査業務電子情報処理システムの設計・
開発業務 一式 (政府調達苦情処理推進本部幹事会、2008/12/26)
http://www5.cao.go.jp/access/japan/chans/shori20-12-25-j.html
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◎社会システム基盤の整備をめざす「電子地方政府戦略本部」の設置について
(平成20年11月12日付)
(市民が主役の地域情報化推進協議会、2008/12/24公開)
http://www.clic-npo.jp/pdf/kinkyuteigen.pdf
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◎「情報システム調達のための技術参照モデル(TRM)」の公表及び政府調達におけ
るオープンな標準の活用に向けた日欧協力について(経済産業省、2008/12/22)
http://www.meti.go.jp/press/20081222001/20081222001.html
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◎そのほかのニュースは「ITpro 電子行政」(http://govtech.nikkeibp.co.jp/)へ

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 【3】コラム・上山信一の「続・自治体改革の突破口」
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【第84回 今年、ぜひ読みたい10冊(上)――混迷深める世界を理解するために】

 お正月の新聞には、「米財務省、ビッグスリーに公的資金を注入」という見出し。
テレビをつければ「日比谷公園で野宿する人に厚労省が講堂を解放」というニュー
ス。驚いた。まるでSF小説を読んでいるみたいだが、これが現実だ。マルクスやレー
ニンの予言が実現しつつある。これはたぶん「資本主義の自己崩壊」の静かなる序幕
なのかもしれない。こういう時代になるといくら目の前の現象や数字を分析しても次
は見えない。現象よりも大局を観る。科学的手法よりもむしろ歴史観、思想、そして
哲学を手がかりにしたい。そこで今回は世界を読むための5冊、次回は日本を動かす
ための5冊を紹介したい。

1.ジャック・アタリ『21世紀の歴史』(作品社)

 ミッテラン大統領の補佐官や欧州復興銀行総裁なども務めてきたフランスの碩学。
作家、思想家でもある。ソ連崩壊や金融バブルなどを早くから予見した。2006年に書
かれた本書では「マルクスの予言は正しく、2025年までに米国の資本主義は破滅す
る」と言い切っている(実際はもっと早いペースだったが)。その後の世界は大混乱
が続く(超紛争)という。そして2060年ごろに「超民主主義」がようやく定着し、人
類は破滅を免れるという。

2.ジャック・アタリ『反グローバリズム―新しいユートピアとしての博愛』(彩流
社)

 99年に書かれたこの本では1.の「超民主主義」のもととなる博愛思想を説明す
る。アタリは、民主主義を市場主義が破壊するのが現代の脅威だとする。その上でそ
れを防ぐのが「博愛主義」であり、既に庶民金融(マイクロクレジット)やNPO、環
境運動に「博愛主義」が見られるという。そしてこの原理はフランス革命の自由・平
等・博愛の伝統に根差すが、「自由」「平等」に比べ「博愛」はおざなりにされてき
たという。その上でアタリは一種のユートピア思想を推す。つまり、「博愛」がいず
れは地球規模で広がり世界を救うしかない。そのためには「見返りを期待せずに自分
をささげよう」と呼びかける。やや狐につままれた気分になるが政府の要職を務めた
著者がそう叫ぶと逆に危機感が高まる。

3.田中明彦『新しい中世』(日経ビジネス文庫)

 96年に出た当時もたいへん話題になった本。冷戦後、米国の一極支配も続かず、い
ずれ世界は相互依存を深めながら、多層的秩序が入り乱れる時代になるという予言
だ。参考になるのが西洋中世だという。西洋中世ではローマカトリック教会という国
家を超えた存在が全体をつないで支配した。先進国を中心にこれからの世界も国際機
関などが国家や領土を越えて影響力を行使し、国家や領土という観念が緩んでくると
いう。その後の投資銀行やイスラム原理主義などの発展を見るとまさにこの予言は当
たっている気がする。国家を基軸に社会や世界をとらえる発想を問い直すべき時代
だ。

4.レーニン『帝国主義論』(光文社文庫)

 この本は92年前に書かれた。だが、この本が予言したことがまさに今、世界で起き
ている。肥大化した金融資本が世界を分割支配し、国家を動かすという予言である。
最近の20歳前後の学生たちは左翼の功も罪も知らない世代だ。だが慶應大学(SFC)
の僕のゼミ生の多くが「大いに共感した」という感想を寄せた。大昔に読んだ人もも
う一度、再読の価値ありだ。

5.堀紘一『世界連鎖恐慌の犯人――アメリカ発「金融資本主義」の罪と罰』(PHP研
究所)

 堀紘一はボストンコンサルティングの日本法人を育てた人物。マッキンゼーを育て
た大前研一氏と並ぶ経営コンサルタントの草分け的存在である。二人とも70年代から
ずっと米国企業と付き合ってきた親米派である。その二人が最近、「アメリカはもう
かつてのアメリカではなくなった」と嘆く。経済のことではない。良心やモラルの衰
退を嘆く。掘氏は、その最たるものがこの10年の投資銀行の蛮行の数々だという。私
もいくつか仄聞してきたが今何が起きているのか、素人にうまく説明した本だ。

 次回は日本を動かすための5冊を紹介する。

─◆執筆者・上山信一(うえやま・しんいち)◆─────────────────
慶應義塾大学総合政策学部教授。運輸省、マッキンゼー(共同経営者)等を経て現職。
専門は行政経営。8月に『行政の解体と再生』(東洋経済新報社)を発刊。その他
『だから、改革は成功する』『行政経営の時代』『ミュージアムが都市を再生する』
ほか編著書多数。
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◎上山信一の「続・自治体改革の突破口」バックナンバーはこちら
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071122/287825/?ST=govtech

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 【4】セミナー&イベント
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◎渋谷から発信するICTの活用と都市型行政サービスのあり方
http://www.jpc-sed.or.jp/cisi/sympo2009shibuya.htm
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【日程】2009年2月9日
【会場】ケアコミュニティ・美竹の丘 2階多目的ホール(東京・渋谷区)
【主催】渋谷区 (財)地方自治情報センター ほか
【概要】イーコーポレーションドットジェーピー 代表取締役社長 廉宗淳氏による記
念講演「ICTの活用で24時間行政サービスに挑戦する韓国」のほか、「都市型行政サ
ービスに向けての課題と対応策」と題するパネルディスカッションには、市川市CIO
の井堀幹夫氏などのパネラーが参加する。参加費無料。

◎そのほかのイベント・セミナー情報はこちらへ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NGT/govtech/20050418/159471/

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 【5】編集後記/編集部からのお知らせ
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■編集後記
 本号が2009年最初のメルマガとなります。本年もよろしくお願いいたします。皆様
お正月気分もすっかり抜けていると思いますが、新年最初の号ということで、正月の
話をしてみたいと思います。正月の風物詩のひとつに福袋があります。私は「いらな
いものも混ざってるからもったいない」と思い、まったく関心がありませんでした。
でも一昨年、こうした“福袋観”を改めました。きっかけは妻が買ってきたハムの福
袋です。全部食べられるので捨てるものナシです。とてもお得感がありました。なぜ
こんな当たり前のことにずっと気付かなかったのか、我ながら不思議です。先入観で
目が曇っていたということでしょう。ちなみに今年はチーズの福袋を買いましたが、
これも「当たり」でした。(黒田)

■編集部からのお知らせ───────────────────────────
◎『自治体情報化年鑑2008-09』
 「e都市ランキング 2008」の豊富なデータを一挙収録。CD-ROM付き。
 自治体情報化を現状や傾向を知るための必須資料です。定価:36,750円(税込)。
>詳しくはこちらへ(サンプル画面あり)
http://coin.nikkeibp.co.jp/coin/ngt/books/nenkan08/

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