1月19日、CIO(最高情報統括官)について学術的視点からの調査研究を目的とする国際CIO学会が発足した。会長は早稲田大学電子政府・自治体研究所所長の小尾敏夫氏。

 国際CIO学会では、CIOを産業の活性化と国際競争力の向上を目指すための“組織における変革のリーダー”と位置付け、CIOの実態の明確化と必要な知見の体系化を進めていく。産官学による連携や、日・米・欧・アジアの国際間連携などによる学際研究を行い「CIO学」の確立を目指す。

 国際交流活動としては、まず2月1日にフィリピンにおける国際CIO学会設立総会に出席するほか、タイ国際CIO学会役員の来日(3月)、米国CIO大学関係者の来日(5月)などが決まっている。さらに6月には早稲田大学でe-ガバナンス、CIO、人材教育などをテーマとした「e-Governance国際会議」を開催する。

 そのほかの活動として小尾会長は「行政CIO研究会や、CIO資格の創設と国家資格化を視野に入れたCIO資格研究会の立ち上げを予定している。若手研究者の育成のために研究発表会、会誌の発行にも力を入れる」としている。(黒田隆明)