アンジェリーナ・ジョリーをご存じだろうか……というのは愚問かもしれない(写真1)。数々のヒット映画に主演した世界的に有名な女優だから、ほとんどの方は顔を見たことがあるのではないだろうか。つい先日も、新作映画の宣伝で来日し、メディアを賑わしていた。

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写真1●映画のプレミアで手を振る女優のアンジェリーナ・ジョリー(2010年7月25日モスクワで撮影)
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 彼女は、演技以外の話題にも事欠かない。父親はアカデミー賞受賞俳優のジョン・ヴォイト、内縁の夫はこれまた有名俳優のブラッド・ピットである(今年ついに結婚か!と噂されている)。孤児を養子として引き取ったり、様々な慈善団体に多額の寄付をしたりするなど、社会的活動に熱心なことでも知られている。

乳腺切除に続いて卵巣も摘出か

 そのアンジ-(アンジェリーナの愛称)が、2014年3月に米国のメディアに「まだしなければならない手術がある」と、卵巣の摘出手術を受ける予定であることを明かし、大きな話題を呼んだ。なぜそんなに話題になったかと言えば、アンジーは今現在病気なのではなく、将来卵巣がんになるのを防ぐために手術を受けるからだ。

 実は彼女は、昨年もこの“分野”で世界中の話題をさらった。2013年5月に、乳がんと卵巣癌の発生が高くなるとされる遺伝子「BRCA1」に変異があるという診断を受けて、乳がん予防のために両乳腺を切除する手術を、カリフォルニア州ビバリーヒルズの「Pink Lotus Breast Center」で受けたことを、ニューヨーク・タイムズの寄稿で明かしたのだ。