この連載では、「仕事で成長するための思考術」を扱っている。「成長できない10のネガティブ特性」は次の通りである。筆者の考える十個目の「成長できないネガティブ特性」は、「状況を把握できない、どの位置にいるのか分からない」だ。
「成長できない10のネガティブ特性」
- 考えない、悩まない、思考停止
- 動かない、実行しない、立ち尽くす
- 柔軟性がない、頑固である
- 発信できない、働きかけない、共有できない
- 人の話を聞かない、傾聴できない
- 自分本位、思い遣りがない、人間音痴
- 想像力がない、発想が貧困である
- 目標がない、目的がない、夢がない
- 計画性がない、段取りが悪い
- 状況を把握できない、どの位置にいるのか分からない
「状況が把握できない」というネガティブ特性
筆者の定義する成長モデルにおいて「状況が把握できない」とは、「自分の仕事に関係する全要素の状況を正しく把握していない、またはできない」という状態を指す。全要素というくらいだから、把握対象は幅広い。自ら行うタスクの状況、上司の動き、部下の動き、取引先の動き、顧客の動きなどが詳細に把握できないという意味だ。