私は仕事ではバリバリのパソコンユーザーです。既にパソコンを使い続けてン十年。なにせ入社したときに机の上に置いてあったのは、セイコーエプソン初の互換機(BIOSにコピーしたコードが見つかって、発売には至らなかった試作機)という古株の人間です。

 しかし、最近家庭ではあまりパソコンを使っていません。リビングにはAndroidタブレットが1枚置いてあるので、Webでちょっとした調べ物をしたり、宅配便などの再配達を依頼したりする程度のことであれば、Androidタブレットでことが足ります。リビングに置いているのは、電子書籍を家族で読むためです。ノートパソコンだと、ちょっと読書という感じがしません。あとメールはスマホでチェックしてしまいます。

 家に持ち帰って仕事をする場合でも、内容によってはiPadを使います。例えば校正作業。自宅で作業する場合は、校正はPDFにしてしまいます。PDFに赤を入れる作業であれば、PCを使うよりタブレットの方が直感的でやりやすいです。タッチペンが使えるというのもいいです。正直、iPadの9.7インチより、もう少し画面が広いとやりやすいです。

 図を作成する作業も、本当にラフなスケッチで、頭の整理をするためであれば、iPadで書いてみることもあります。図の構成が固まっている場合は、さっさとパソコンで作ってしまったほうが早いですが、アイデアを練っている段階なら手書きで、しかも書き直しがしやすいiPadがいい感じです。

 会社だと、片面印刷で不要になった紙にスケッチを描いて考えますが、家庭だとそうもいかないのでiPadは重宝します。ただ、調べ物のためにパソコンも目の前に置いていたりします。

 一方で原稿を執筆するなら、これはパソコンというか、キーボードがなんと言っても効いてきます。タブレットのソフトキーボードでは、効率が悪すぎます。両手フリック入力ならキーボードに負けないという猛者もいるようですが、私にはムリです。

 またスペルや表現の確認、ファクトをチェックしながら書きますので、できればWebブラウザーとエディターの両方を見ながら作業したいところ。このため、iPadやAndroidタブレットにキーボードをつないだだけでは、パソコンに使い勝手が及びません。マルチタスクの利用が難しいからです。