写真1●京都研究会の参加者。NTT西日本の若手がたくさん参加してくれた
写真1●京都研究会の参加者。NTT西日本の若手がたくさん参加してくれた
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 4月5日土曜日、JR京都駅前のキャンパスプラザ京都で筆者が主宰する情報化研究会創立30周年記念・第40回情報化研究会・第15回京都研究会を開催した。37名が参加。最年少は25歳、最年長は67歳で、地元の方より東京や松江など遠方からの参加が多かった(写真1)。

 筆者と東京大学先端科学技術研究センター・特任教授 稲田修一さん、AITコンサルティング代表取締役で野村総研常務やCSK(現SCSK)代表取締役を歴任された有賀貞一さんの3人が講演した。稲田さんや有賀さんの講演、その後の懇親会での皆さんの話から良い刺激をもらった。

 さて、本論に入ろう。INSは偉大である。なぜなら、光ファイバーはもちろん、ADSLさえ引けない場所でもINSならまず間違いなく引くことができるからだ。全国津々浦々に拠点を展開する大規模な企業ネットワークでは、INSで接続している拠点が数か所はあるものだ。

 INSはNTTが1988年にサービス開始したデジタル網サービス「INSネット」の略称だ。INSネットには、電話用のメタル回線で64kビット/秒のBチャネル2本とパケット伝送用16kビット/秒のDチャネル1本を多重して使える「INSネット64」と、光ファイバーを使って1.5Mビット/秒(23B+Dまたは24B)の伝送が可能な「INSネット1500」がある。ここでいうINSは、INSネット64のことだ。

 「どこでも引ける」はINSだけのキャッチフレーズだったが、LTEでそれが変わりつつある。

INSしか引けない島でLTEが使えた

 つい先日、瀬戸内海に浮かぶ島にある拠点で、ネットワークを移行した。有線の回線はINSしか引けない場所だったため、元のネットワークではINSを使っていた。ところが、LTEの利用可否を調べてみるとちゃんとサービスエリアに入っていたのだ。