プラスチックの造形物が手軽に作れる3Dプリンター。2012年にクリス・アンダーソンの著書「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」で紹介されて注目を集め、2013年には「3Dプリンター元年」と呼べるほど、多くの製品が登場した。
米スリーディー・システムズの「Cube」(実勢価格約16万8000円、税込など、20万円を切る製品もある。今年に入って、台湾のXYZプリンティングが6万9800円(税込)の「ダヴィンチ 1.0 3D プリンタ」を発売。もう手の届く価格になったと言えそうだ。
3Dプリンターを使えば、「誰もがメーカーになれる」とよく言われる。しかし、個人が3Dプリンターを購入して、それほど使い道があるだろうか。
私はこれまで3次元CGソフトを使ったことがないし、フィギュア作りにも興味はない。今回、そのような素人が3Dプリンターを買って、意味があるかどうかを考えるため、ダヴィンチ1.0を1週間借りて使ってみた。