この連載では「仕事で成長するための思考術」を扱っている。前回までは「目標がない、目的がない、夢がない」を説明した。「成長できない10のネガティブ特性」は次の通りである。

「成長できない10のネガティブ特性」

  1. 考えない、悩まない、思考停止
  2. 動かない、実行しない、立ち尽くす
  3. 柔軟性がない、頑固である
  4. 発信できない、働きかけない、共有できない
  5. 人の話を聞かない、傾聴できない
  6. 自分本位、思い遣りがない、人間音痴
  7. 想像力がない、発想が貧困である
  8. 目標がない、目的がない、夢がない
  9. 計画性がない、段取りが悪い
  10. 状況を把握できない、どの位置にいるのか分からない

 前回前々回では「目標がない、目的がない、夢がない」という「成長できないネガティブ特性」をテーマに「目的と手段の関係」や「人生における夢」について、開発会社A社の岡村氏、浮島氏の20年にどういうことがあったのかを説明した。

 今回からは、「目標、目的」の達成に大きな影響を与える「計画性」「段取り」を考えたい。筆者の考える九つ目の「成長できないネガティブ特性」は、「計画性がない、段取りが悪い」である。これを、岡村氏、浮島氏の事例に使って説明していくことにしたい。