工事現場など過酷な環境での利用を想定した業務向けスマホに、新しい波が到来している。注目を集めるのが、パナソニックシステムネットワークスが2014年6月から順次発売する「TOUGHPAD」(写真1写真2)だ(関連記事:パナソニックが業務用5型「タフパッド」でスマホに再参入、Windows Phoneモデルも)。

写真1●高い堅牢性を備える業務向けスマホ「TOUGHPAD」
写真1●高い堅牢性を備える業務向けスマホ「TOUGHPAD」
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写真2●パナソニックシステムネットワークス商品開発室主事の二文字屋剛氏
写真2●パナソニックシステムネットワークス商品開発室主事の二文字屋剛氏
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 開発に当たっては「法人ユーザーの要望を集めて必要な機能やコンセプトを固めた」(パナソニックシステムネットワークス商品開発室主事の二文字屋剛氏)という通り、業務向けスマホに求められる機能がてんこ盛りの製品に仕上がっている。

 一番の売りは、これまでのスマホには無いハードウエアの堅牢性だ。いかにも頑丈そうな本体は、高さ3mからの落下にも耐えるという。3mという落下耐性は世界最高とのことだが、数値ありきではなく「脚立を使って作業する天井の高さや、大型トラックの運転席の高さを想定した」(二文字屋氏)と、あくまでもユーザーからの要望に応えての採用だという。

 鉄板などの固い場所に落下する場合を想定し、約400gの鉄球を80cmの高さから落としても液晶画面が割れないといった試験も実施している。加えて防塵、防滴、防水性能も備え、例えば水深1.5mで本体を30分間浸しても正常に動作する。動作可能温度はマイナス20度~60度。「バッテリーを暖めるヒーターを内蔵し、低温倉庫などでも利用できる」(二文字屋氏)。