いきなりですが、クイズです。

 「隣の家から漏れてくる無線LANの電波を使って通信する行為は、電波の窃盗として罪に問われるのでしょうか?」

 回答と解説は後半で行いますが、私、以前は家でまさにそれをやっていました。いや、別に好きでやっていたわけではありません。自宅で無線LAN機能搭載のノートパソコンを起動するたびに、いい具合に隣の家の無線LANアクセスポイント(AP)を掴んでしまっていたのです。故意ではないのです。ちなみにその当時、私の家ではAPは立てていませんでした。

タイトル
写真1●ヤマハのAP「WLX302」付属のツールを使って、電波を“見える化”したところ。説明は次ページに

 「でもどうなのよ!」と思うのは、その隣の家のAPですよ。だって、WEPなりWPAなりの暗号化を施していないのです。だからついふらふらと私のノートパソコンはそのAPに引き寄せられて、ネットサーフィンなどに使われてしまうわけです。というか私が使っちゃうわけです。

 そっちにだって責任はあるんじゃないだろうか?そういう意味では私はハメられていたのかもしれません。被害者だったのかもしれません。そしてこんなこと言っているのは「盗人猛々しい」のかもしれません。

 しばらくそんな無線LANライフを送りましたが、今はもう、家の近所にはそうしたAPはなくなりました。ここ数年で、家の周囲のAPはどれも鍵付きのアイコンになりました。私の家でもちゃんと暗号化したAPを立てました。フリーダムな時代は終わり、健全な状態になりました。

 一方、最近困っているのは、Bluetoothスピーカーのノイズですね。音が飛ぶのです。たぶん隣の家が電子レンジを使っているのではないかと思います。その電子レンジから漏れた電波が私のBluetoothスピーカーに悪影響を及ぼしているのでしょう。私は、どれだけ壁が薄い家に住んでいるのでしょうか。