この連載では、「仕事で成長するための思考術」を扱っている。前回までは「自分本位、思い遣りがない、人間音痴」を説明した。「成長できない10のネガティブ特性」は次の通りである。
「成長できない10のネガティブ特性」
- 考えない、悩まない、思考停止
- 動かない、実行しない、立ち尽くす
- 柔軟性がない、頑固である
- 発信できない、働きかけない、共有できない
- 人の話を聞かない、傾聴できない
- 自分本位、思い遣りがない、人間音痴
- 想像力がない、発想が貧困である
- 目標がない、目的がない、夢がない
- 計画性がない、段取りが悪い
- 状況を把握できない、どの位置にいるのか分からない
今回から七つ目の「想像力がない、発想が貧困である」を説明する。
「若手育成に悩んでいる」と主張する管理職
先日、黒田氏(仮名)というメーカーに勤務する管理職の方から相談を受けた。黒田氏の悩みは、「入社2~5年目までの若手社員が、なかなか成長しない」ということだ。「仕事を教えれば、忠実にやろうとするのだが、それ以上の工夫がなく自分で考えてドンドン伸びようとしない」という主張である。